Twisted Wonderland【陽と闇のコンツェルト】

□第1話🔯小人の炭鉱
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イチゴが、慣れた仕草で「おねがーい(人´∀`*)」とやると、流石のグリムも折れてくれたようだ。





『イチゴ、何かあったらすぐ呼べよ』




イチゴ「ラジャー!」










*******




【2年教室前…】



『…ふぅ。よし、こっちは終わったぞ』



「こっちもOK」



リオ「隅々まで完璧だよ」



『よし、じゃあ授業になる前に他の所の手伝いを…「おや、誰かと思えば…」!』





聞きなれた声が聞こえてきて振り返ると、アズール、リドル、ジェイド、ラギーが居た。




『おはよう、アズール』



アズール「おはようございます。朝から掃除ですか?精が出ますね」




『まあな。雑用係だし、仕事はこなさないと…』




まあ、アズールの場合嫌味目的なんだろうけど…。



ジェイド「…アズール。この方たちは?」



アズール「…そう言えば入学式には寮長だけでしたね。
昨日入学された、シオリ・アラハバキさんです」



『君がジェイドだね。
昨日付で入学したシオリだ。君たちより少しばかり年が上だから敬語には出来ないけど…ま、よろしく頼むよ』



手を差し出せば、にこやかな笑みと共に握り返してくれるジェイド。
こいつも上辺だけ、だな。今のところ。



ジェイド「よろしくお願いします、シオリさん」




『所で、アズール。君、隈が酷いけどもしかして徹夜か?』



ぱっと目線を外してアズールを見やれば、うっすら目元に黒いふちが見える。



アズールは一瞬ビクリと体を反応させたが「…ええ、まあ…少し」と言葉を濁した。




『徹夜してもいい事は無いから、程々にな。せっかくの美形が台無しになるぞ?』



アズール「…ご忠告どうも」




ラギー「はえ〜。よく分かったスね」





ラギーが信じられないと言わんばかりに目を見開く。







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