Twisted Wonderland【陽と闇のコンツェルト】
□第1話🔯小人の炭鉱
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クロウリーはヂームッと鼻をかむとこちらに向き直った。
クロウリー「これで確信しました。シオリくん、どうやら貴女がた『魔力のない生徒』達には猛獣使い的才能がある!」
『…自分のとこの可愛い生徒とっ捕まえて「猛獣」は無くないっすか?💧』
この人ほんとたまに毒吐くよな…💧
クロウリー「貴女がたのような、本当に平々凡々な人間がこの学園には必要だったのでしょう」
エース「全然いいこと言ってなくねぇ?!」
『お前らを猛獣扱いする時点でいいこと一つも言ってねえよ💧』
クロウリー「トラッポラくん、スペードくん、グリムくん、この3名の退学を免除するのと同時に…シオリくん。君達『魔法を持たない』新入生たちの、この学校への通学を認めます!」
エーデュース「「えぇっ?!」」
『ありがとうございます、学園長』
俺は形式だけ、片膝をついてクロウリーにお辞儀する。
イチゴとミミカもそれに倣った。
クロウリー「さて、ではグリムくんや貴女たちにも魔法石とマジカルペンをあげましょうか。
本来ならマジカルペンを使用するのが生徒のルールですが…グリムくんのその肉球では握れませんからね」
その一言で、俺の手元にマジカルペンが握られた。
恐らく、寮のみんなにも行き渡ったことだろう。
『(魔法石の色は……俺は白、か。オクタヴィネルの色だな。アズールとお揃いってところか…)』
イチゴ「俺とミミカ、赤の魔法石じゃん!エース達とお揃いだな♪」
嬉しそうに話すミミカやイチゴを見て、エーデュースコンビがキシっと動かなくなる。
チラと見上げれば、顔を真っ赤にしている2人…。
『なんだ、エース、デュース。イチゴやミミカとお揃いで嬉しいのか?』
ニヤニヤ笑えば、突っかかってくる2人。
相変わらず、素直じゃないな…。
クロウリー「それから…シオリくん。
グリムくんは人間界に不慣れですし、見たところあの寮の中では貴女が先頭に立つ場面が多そうです。よって、貴女をオンボロ寮の寮長にするのと同時に、監督生に任命します。
しっかりグリムくんの手網を引いてあげてくださいね」
『…承知しました』
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