Dグレ

□愛しい君に注ぐ愛
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「は?ケガ…?」
外が何やら騒がしいと思ったら、ラビがケガして帰ってきたらしい。



今まで任務中にケガした事は無かったのに……
大丈夫だ。って言って、笑顔で出て行ったのに……
…何でだよ……!


「ラビ!!」
部屋のドアを開けると
コムイと包帯と注射の針で包まれたラビがいた。

「神田くん、ラビは任務中に女の子を庇ってケガして…今は薬で意識は無いが、ケガが原因で熱が出ているよ。」
「熱…だと?……コムイ、後は俺がする。」
「よろしくね、何かあれば研究室に来て。」

コムイは気を使って、見張り等の全てを人払いしてくれた。

「ラビ……何でケガなんかしたんだよ…っ、大丈夫って言ったじゃねぇか……っ、ラビの馬鹿…。」
「……馬鹿で悪かったな。」
天井を見つめ、呟くラビ。
「…っラビ!目ぇ、覚めたのか!?」「…覚めてるだろ、……ゴホ、ゴホっ」
「熱、何℃あるんだよ…はぁ…。」体温計を口に含ませる。

「終わったよ…はぁはぁ//」
ラビが口からチロッと出した体温計を確認する。
「はぁ!!?お前っ、馬鹿か!!!寝てろよ!!こんな高熱なのに起きんなよ!!」
「…何℃だったんさ?」
「38.8℃。もういいから寝とけ。」「嫌だ…。」「早く治せよ!」
眼力を込めて言っても聞かず…
「…ユウとせっかく、いれるんだもん……。…寝るより、っはぁ、一秒でも長く、ユウの顔を見ときたいっ……っゴホゴホゴホっ!!」
「ラビ!!!今は俺の事より自分の身体の事考えろよ。俺はいつでもお前の隣にいるんだから。」
「俺は自分の身体を考えて…言ってるんさ…っはぁ。俺の身体はユウを欲してる…ゴホっ。」
「てめぇ…、こんな時まで言うかよっ。……まぁ、いい。いつも、やられてばかりだからな。俺からやってやるよ。」

「…ん、ユウ…//大好きぃ」
熱で熱いラビの身体を冷やすように冷たい手で撫で回す。
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