pokemon
□チョコレートメドレー
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「フレア姉、チョコ頂戴!」
「突然人の家に来て、しかもチョコをくれとはなんなんだ。ビックリするだろ!」
いきなりドアが思い切りドンドンと叩かれたら誰だって驚くわ!
しかもなんだ。クダリがチョコを寄越せと両手を差し出してきた。
そんなクダリの後ろでは、ノボリが焦ってる様子でこちらを見てるし。
「フレア姉様、すみません止めたのですが…。」
「いや、会えたのは嬉しいよ。
けど、なんだチョコって。甘いものがほしいのか?」
そう言えばクダリがものすごくがっかりしたような顔をした。
心なしかノボリもクダリと似た表情をしているし!
わ、私、何かまずい事言ったか!?
「えぇーないのー!?」
「失礼ですよクダリ!姉様だってお忙しいのですっ。我慢なさいまし!」
「いや、今日は暇だったけど。……あ、そういや今日は、バレンタインか。」
「正解!」
「諦めてくれ。」
速攻で断ると、クダリが私にやだやだ!と叫んで抱き着き、
ノボリの顔色がサッと真っ白になった。