pokemon


□世界の真ん中
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私はただの鉄道員。なのに好きな人は雲の上。

だから私は思いを伝えない。
私なんかが彼を好きになってはいけないんだ。




「フレアー!おはよう!」




なのに、彼はいつも話かけてくる。一生懸命好きって気持ちを隠す私に。

これは大問題だ。




「おはようございます、クダリボス。」




だから今日も、サラリと返事をする。

すると決まってクダリボスが腰に手を当てて怒る。本気じゃないから恐くないけど。




「フレアちゃんってば冷たい!」

「性格ですから、直りません。」

「いつもボスは付けないでって言ってる!」

「貴方は上司ですから。…じゃあクダリさんで。」

「フレアちゃん!ヒドイ!」




なにが酷いんだ、何が。
私からすれば、ボスの方がよっぽど酷い人だ。

今頑張ってるのに…。仕事もだけど、気持ちとか…。




「フレアちゃん、真面目すぎ。これ明日の分の書類でしょ?今日の分は僕に出したよね?」

「目の前にあるからやっているだけです。」




言いつつ黙々とペンを書類に走らせる。
書類にはバトルトレイン一両破壊と書かれていた。…またクダリさんが壊したな。




「フレアちゃん。本当に仕事、無理…してない?」

「仕事増やしているのは誰ですか。毎回書類はしないし、トレインは壊すし。」

「書類しないのは認める。でもトレインは僕のせいじゃない!すぐ壊れちゃう!」




それこそ大問題だ!
人の命を預かるトレインがそう簡単に壊れるわけがない。
ましてバトルトレインは移動用よりも強度が高いのに。

ちなみにシングルトレインは壊れた話を聞いた事がない。


 
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