pokemon
□夢と現実
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『うわあぁあん!!』
「?!」
けたたましい泣き声が一階から聞こえ
私はデスクワークを放り出すと弾丸の様に階段を駆け降りた。
「どした!ノボリっクダリ!?」
バンッとリビングのドアを開ければ
床に座りこんで豪快に泣くクダリと、立ったまま目に両手をあてがって泣くノボリがいた。
くそぅ!我が弟達ながら泣いてても可愛い!
「っとそれどころじゃない!どうしたんだよ二人とも。」
「あううぅフレア姉ーっ。」
「ひっく、ふぇっ、フレア姉様っ。」
『うわあああぁん!』
「げほっ!」
なんだなんだ?!二人して私に飛びついて!お腹にもろクダリとノボリの頭が当たったよ。痛ったぁ!
ちょ、マジ何なの?!
「ほら、一体何があったか話してみて。泣いてちゃわかんないよ?二人とも昼寝してただけなのに。」
二人の目線に合わせるためにしゃがむと双子を交互に見る。
「フレア姉、あのっ…僕達怖、い夢みた。」
「夢?悪夢?」
「すごく…怖かったんです。わたくし…フレア姉様とクダリがっいなくなる夢でじだ。」
よっぽど怖かったんだろう…。思い出し泣きしてるよこの子。
「僕はねっ僕はねっ、おっきいデンチュラに追いかけられたの!頑張って、逃げた。のに…。足速いんだもん!それで、追いつかれてフレア姉食べられちゃったのぉ!」
待って私かよ!扱い酷くない?!
…だなんて、私にすがる様に再び抱き着いてきた二人に言えなくなった。