pokemon


□失くした笑顔
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「お願いっ待って待って!誤解!それ絶対誤解!」

「信じらんない!」


腕を掴んで放さないクダリさんをキッと睨みつけてあたしは早足だった足を止めた。


「ノボリはフレア一筋!きっと何かの間違い!」

「ほぉ、じゃあなんで他の女の子をお姫様抱っこしてんの?ざけんなー!今はノボリと同じ顔したクダリも見たくない!」

「そんな!僕理不尽!」


んなこと知るか!と心でツッコみ、あたしはクダリさんの腕を振り切るとギアステーションから飛び出した。





「おや、クダリ?そんな所で何をしているのですか?」

「ノボリ…。」

呆然とホームに立ってると聞き慣れた声がしたから僕は振り返った。で、目を満丸にした。

だって後ろに立ってたノボリがフレアの言う通り知らない女の子を抱えてたんだもん!


「ノボリ最低!何してるの?!」

「いえ、なにと言われましても…。」

「僕見損なった!馬鹿ぁ!そんなんだからフレアが怒って逃げちゃうんだ!」

「え?!」


僕が躍起になって叫ぶとノボリも叫び返してきた。え゛、なんか涙目なんだけど。うわ別の意味で怖い。


「フレア様が?!大変です!失礼しますクダリっ、わたくしの変わりにこの方を医務室へ連れていって下さいませ!」

「待ってノボリ!医務室って何が…ちょっ、待てやノボリっ説明しろコラアァア!」


女の子をぐっと腕に押し付けられた僕は、遠くなる双子に向かって叫んだけど
ノボリはホームをものすごい速さで突っ走っていった。
サブウェイマスターがホーム走るなよ!
 
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