pokemon
□夢と現実
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「わ、わだぐち…クダリやフレア姉様と離れるなんて嫌でず!」
「フレア姉そっち仕事場じゃないよー!デンチュラに近寄っちゃだめえぇ!」
「落ち着け二人とも!ノボリ、私とクダリは側にいるよ。クダリ、私はデンチュラに食べられたりしないから。」
『ぐずっ…本当?』
「大丈夫だって。ほら、ぎゅーってすればあったかいでしょ?」
私はぐずる双子を腕の中に閉じ込めた。
「フレア姉様?」
「フレア姉?」
「二人はここにいるし私もいる。三人兄弟、ちゃんといるよ!だから怖くない!」
そう言ってニッコリ笑えば二人はまだ目の端に涙がたまっていても、いつもの笑い顔を浮かべてくれた。
「うん、フレア姉いる!ノボリいる!」
「もう怖くないです!」
「よし、笑った。じゃあ気分転換に買い物にでも三人でいく?」
『賛成ー!』
パッと手を挙げて喜ぶ双子にホッと安心すると、私は立ち上がって椅子にかけてあったバックをとると双子と一緒に外に出る。
バッチリ鍵をしめるなやいなや
私の右手をノボリ、左手をクダリがギュッと握ってきた。
「フレア姉、僕カレー食べたい!」
「わたくしシチューがいいです。」
「はいはい。」
双子なのに全く別々だ、と苦笑いしながら私は双子達と買い出しに行くのであった。
(え、何ですこれ。)
(…野菜いっぱい。)
(だって野菜が安かったし、中間とって八宝菜…。)
(何が中間かわからないよ。)
(です…。)
(う゛、たまにはいいじゃない!私だって自分の好物食べたいもん!)