ＯＮＥＷ
□変わらない関係
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『はーやーくー』
休日の朝、好きな人とのんびりお散歩。
ララの憧れの光景。
学生時代からずっと一緒に過ごしてる彼は、熱心に歌の勉強をする“彼”から
世界を飛び回る“アイドル”へと変貌した。
今では多くの人が彼を知っていて、みんな彼をオニュと呼ぶ。
でも、わたしは…
『ジンギー、ねぇ早くってばー』
周りの人からの呼び名や職業こそ変わったけど、それ以外何にも変わらない彼。
出会ったときから今日まで、変わらずララの大切な人。
いつもララの隣にいて、
ララを包んでくれるような存在。
やさしい笑顔も変わらないし、
芯の強さ、誠実さも変わらない。
真面目なところも、あったかいところも、
いつの間にかみんなを惹きつけるお茶目なところも、変わらない。
「ふぁぁー。風が気持ちいいねー、ララ」
マイペースなところも変わらないね。
あと、歩くのが遅いところも。
『ジンギぃー、呼んでるのにぃー。歩くのおーそーいー』
「んー？せっかくだし、のーんびり歩こうよ？」
『…はーい。じゃあ…手、つないでもいい？』
「んー。いいよ」
いつだってララを気遣ってくれるところも変わらない。
『うそ、いいの？』
「うん。ララつなぎたいでしょ？」
『でも…』
「ほら。僕もララと手つなぎたいから」
『…ありがとう//』
ララをあったかい気持ちにしてくれるところも、変わらない。
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