TAEMIN
□僕だけが知ってる
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「ララヌナ、香水変えたでしょ?」
『ジョンヒョン。くさい?』
「んーん。いいにおいだよ。」
『ありがと。』
「ララちゃんのネイル可愛いね!」
『あ、オニュ。昨日やってもらったんだ♪』
「ヌナっぽくて、いい感じ。」
『ありがとう。』
「ねぇ、ヌナヌナ。こないだ使ってたアイシャドーどこのぉ?
僕も使えそうだよねぇ?」
『あ、これ?』
「そうそう。いい色だと思ってたのぉー。」
『さすがキー。よく見てるね!どうぞ、使ってみて?』
「ありがとっ。」
「そういえば、ララヌナさ。ちょっとウエスト締まってきたんじゃない?」
『うそ!ミノ君もそう思う?ミノ君に教えてもらったエクササイズ続けてる効果出てきたみたい!』
「うん。かなり効いてる感じする。」
『わぁ、ありがとう。』
みんな、なんだかんだよく見てるなぁ。
わたしなんて、いちスタッフに過ぎない存在なのに。
ちゃんと声をかけてくれるし、嬉しい。
一人を除いては…
「ララヌナーーー、僕のタオル知らない?
あ、あとケータイ。さっきからなくって」
『あ、テミナ。タオルは、はいこれ。あと、ケータイね…』
「ありがと。あと、ケータイ!ケータイ!」
『鳴らすからちょっと待って…』
「はーい」
他のみんなが気にして声をかけてくれるのはとっても嬉しいけど、
でもわたしが一番見ていてほしいのはテミンなのに…な。
はぁ…スタッフなんて、本来そんなもんだよね。
♪♪〜♪♪〜
『テミナー。コールしてるけどー?あったー?』
「あ、あれ。ポケット入ってた!」
ポケットのケータイすら気づかないんだもん、仕方ないことだ。
気にしてもらえるなんて、ありえないよね。
『よかった。すぐ失くすんだから。気をつけて』
「はーい。ありがとうヌナ」
『いいえー。
ほら、靴ひもも…ほどけてるよ?』
「わぁっ!ホントだ。ありがと。」
わたしはお母さんか…。
ま、可愛いからいいんだけど。
「あ、ララヌナ」
『ん?他になにかある?』
「前髪切ったね!可愛い!!」
『っ//』
うそ!昨日ほんの数ミリ切っただけ…なのに!
他のメンバーも気づいてないのに!?
「気づいてるの僕だけだよ、きっと♪」
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