Sour1
□あなたに愛を、僕に鎖を14
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全裸になった住友が衣服に身を包んだままの佐野に向き合う。
佐野は右手にスパンキング用の棒を持ち、目の前にある裸の体を舐めまわすように眺める。
ゆっくりと住友はフローリングに手をつき、膝をついた。尻を出し、結んだままの唇と請うような視線で佐野を見上げる。
「打たれたいのなら、打ってやる」
一言だけつぶやき、佐野は右手を振り上げた。
それは想像していたものとは全く異なるものだった。
佐野から受ける痛みは快感の伴うものだと思っていた住友は、そのあまりの激痛に声を上げた。
「いてぇ! いてぇよ!」
「言っただろ。泣いてもやめない」
手足は自由だ。痛みから逃げることもできるが、住友は数回のスパンキングに耐えていた。
だが、それはたったの数回。
佐野の腕は止まらない。
バチン!
一回毎に痛みは増す。同じ位置を叩いているせいもあるが、重いのだ。佐野は加減をしていない。
思い切り振り下ろし、住友の尻に棒を当てる。
「ちょっと待って! いてぇって、もう無理!」
手で尻を覆い、振り下ろされる棒から逃げる。もちろん、住友のペニスは反応していない。小さく縮こまり、痛みに萎える。
その行為とその反応に、佐野は苛立ちを感じる。
言った通りにできない奴隷は、奴隷ではない。
他のパートナーは逃げない。尻を掲げ、一層痛みを欲する。
他の奴隷は反応する。痛みに濡れ、痛みに喘ぐ。
「やめないと言ったはずだ。約束を破ったのは誰だ? お前だろ。罰を受けろ」
無理矢理住友の腕を退かし、赤くなった尻を叩く。
バチン!
「うあっ!」
バチン!
尻を叩く音と痛みを訴える呻き声が広いはずの部屋に充満した。