12/04の日記
22:55
その先に、2(昭和パロ高律全年齢)
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「にしてもアレだよな、俺が軍部大佐、とか言えば 肉親でも簡単に手放すんだな」
子供より自分の身を案じてな、
と 男は言った。
「…母さん達でなくともこの時代の人なら誰でもそうでしょ」
別に普通の判断でしょ、
俺はそう言った。
「はっ、だとしたらつまんねーな。皆、手前のことしか考えてねーじゃねーか」
所詮、人間なんてそんなものだ。と嘲笑うかのように男は、はっ、と。
「お国のために兵隊さん方には逆らえない、逆らっちゃ行けないっていう信仰心が高いだけですよ」
「お前は違ったけど」
即答するこの男に俺は無言になるしかなかった。
「…」
「あの女…小日向財閥の令嬢だっけ、か。大抵のやつらは見てみぬふりしてたのにお前だけは、そうじゃなかった。」
まあ狙いはそいつじゃねえし好みでもなかったから別にいいんだが、と。
「…」
「俺があの女連れてって強姦でもしてやろーかって思って連れていこうとしたら、『やめろ!!』だってな…お前、いい兵士になれんじゃねーの。俺が保証してやんよ」
「…、それは…」
───
律ちゃんッ!!律ちゃんッッ!!
おねがい、たすけてッ…!
『ッ…やめろ!!』
『…なんだ、お前』
『そ、そのこから手を離してください。』
『…やだね』
『…なら!!俺を代わりに連れていけばいい!』
『…言ったな?』
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売り言葉に買い言葉、ってな訳で 俺は別に本気でそう言った訳じゃない。
だから、最初に言った 捕まった、との表現もあながち間違いではないはずだ。
「…あれは、一応ですけど俺の婚約者、ですから。」
「へえ、そう。…まあいいや、それより、自分で言ったんだ。責任の取り方、わかるよな?」
「…は?」
訳がわからない。
責任?
「言ったよな、あの女強姦してやるつもりだったって。その代わりにお前が自分を連れていけって言ったんだ。…意味わかるよな?」
「…なッ…!」
まさか。
杏ちゃんの代わりに俺を…!
「俺は男です!!」
「知ってる。」
「なら…!」
男同士でそういうことを?
「…お前さばかじゃねえの?」
「…は?」
「良いこと教えてやるよ」
そう高野は言うと律の顎をガッ、とつかみ耳元で囁くように言った。
「戦争に行った男達の性欲処理の仕方、知ってるか?」
「まわりに女がいなきゃ抜くものすらねえ。だが兵士である前にやつらは人間の男だ。そんな中、どうやってやると思うよ?」
嫌な、予感がする。
まさか、それを、俺で。
「───男だよ」
「男色、っていうんだっけ?兵士は兵士とヤるんだよ。俺も軍官ではあるが兵士。お前もいずれ赤紙が来て兵士に遣われるだろう。…できねえことはねえよ。」
そう言った男の口元は見事に歪み舌なめずりをしていた。
「ッ…!」
「大丈夫だ、悪いようにはしねえよ」
そういうと男はゆっくりとまた口を開く。
聞きたくもない、言葉を紡ぐために。
「やってみようぜ、」
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すみません最近スランプなんですうぎゃあああ。
次マジでRなんではい。
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