短編書庫
□この終わりのない狂った愛に、
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横澤は気まずい空気に耐えられなくなり顔を背ける。
冷や汗垂らして怯えて、
──嗚呼、
それがイラつくのに。
ガッと俺は横澤の足を捕まえ間を割るように左右に開かせる。
「っ、ぐ…!!」
然程、体の柔らかくない横澤は苦しさに呻き声のような声を出す。
普段は不器用と言われるその手で横澤のズボンを下ろす。ベルトは横澤の手を拘束するために使っていたため下ろしやすかった。
そして下着にも手をかけたその時、
「や、めろ…!!」
抵抗の声。
「っ、ひよが起きちまうだろうが…!」
ここはあくまで、家の一室な訳であまりにも大きい声を出せば日和が起きてしまう可能性も否めない。
そういう横澤は だから離せ、と抵抗する。
いや、まあたしかにひよは大切だがさ
こんなときに、俺以外の事考えてんなよ。
「ぅ、ぁああ!!」
腹立って慣らしていない横澤のそこに俺のを宛がい挿入する。
「い、…た、いっ…」
流石の横澤も顔をひきつらせ痛みに耐えているようだ。
目から涙がポロポロと流れ落ちる。
俺も、動きづらい横澤の中と痛いくらいに締め付けてくるその中に ちっ、と舌打ちする。
「動くぞ」
「ま、て!、ぃた、いたいっ!!」
ずっずっと腰を進めるとゴッと嫌な音をたて次第になめらかな動きになる、
どうやら中が切れたようだ。
「き、りしまさん…桐、嶋さっ…!!」
そのいたさに横澤は すすり泣き始め俺にすがる。
カタカタと震えるその手で俺の腕をつかみ目で助けて、と訴えかける。
元々お前が悪いのに。
痛みだけで何も考えられないのかポロポロと涙を落とし萎えている横澤自身を律動する動きがぶるんぶるんと揺らす。
「横澤、横澤っ…!!」
どくっ、と横澤の中に白濁を流し込むと横澤はびくりと肩を震わせ動かなくなる。しばらくして横澤のそこから俺の流した白濁が流れ出る。
横澤の目は赤く腫れて 横澤は痛みで意識をなくしているのに 最低なことに俺はその光景を見て独占欲と興奮感に襲われる。
「横澤…」
意識のない横澤の顎に手を回すとその色素の薄い唇に自らの唇を近づける。
「お前は、おれのものだから、」
ここまで、人を束縛したことはなかった。
妻にですらも。
多分これからも横澤を束縛してしまう。
逃げられないように。
「愛してるんだ、」
この終わりのない狂った愛を笑おうか、
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なんだこれ。やんでれだーく桐横のつもり。
高野みたいな桐嶋さんが好き。