短編書庫

□気紛れあそび。
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「…おい、全部のみ込めよっつったのがわかんねーのか。全部っつーのはな、こーゆーことを言うんだよ!!」

「ぅあああ!!!あ、あ、やめ…!あ、あ」

男は そう言うと自らの負担を省みず下からガンガンと突き上げる。
男のソレは それまで俺の前立腺の手前辺りまでしか入ってこなかったものが下からガンガンと突き上げられると腸にまで届くんじゃないか、というぐらいにまで奥を突かれる。
しかも律動、というよりは抜き差しといった方が近い行為のため 内壁が異常に擦れ気持ち良い。

「ぅああ、あぁ…ん…!」
声を押さえきれずに喘ぐと男はまるで『自分がコイツを満足させてやっているんだ』というような支配感を持った笑みを浮かべる。

嗚呼、本当にコイツ、いっぺん死んでくんないかな。

そう思っても、俺は結局明日もこの男に抱かれるわけで。


死ねば良いのに、と思ってもそれでも男を拒みきれない俺は


きっと気紛れに恋、というものを楽しんでいるだけかも知れない。


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オチなしヤマなしこれぞやおい!
律に「高野さん死ねば良いのに」と思わせたかっただけ。
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