SketDance

□ずっとずっと
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「将来の夢?」

「ああ。藤崎は何かないのか?」

「いやーまだ特には決めてないっけど…」

宙を見ながら藤崎は答えた。

『お前といれればいいよ』
なんともくさい言葉。
妄想癖だと言われてもいい。
でも、本当はそれを少し期待していた自分がいた。

「じゃあさ」

無邪気に笑いながら藤崎は僕を真っ直ぐ見る。

「椿のは?」

「僕…僕のは…」

本音を言うべきか迷う。
ここで言って、もし両思いじゃなかったら相当やりづらい空気になるだろう。空気ヨメ男とか言われる僕にでさえそれくらい分かる。

でも、今言わなかったらいつ言えば…?

さまざまな脳内葛藤が行われた末、僕は意を決した。引かれてもいいから本音を言おうと。

「僕は藤崎と…」

「俺と?」

「その…一緒にいれればいい…」

言ってしまった
言ってしまった
言ってしまった

恥ずかしすぎて頭が今にも爆発してしまいそうになる。

「……」

藤崎は何も答えない。やはり引かれたか…

「藤崎。い、今のは忘れろ」

「忘れらんねーよ」

「?!」

僕は予想外の展開に頭がついていかなくなる。

そして、

わしゃっ…
藤崎は僕の髪を優しく撫で、諭すように僕に言った。

「俺も好きだよ、椿。だから、」



(((これからもずっと一緒にいような。)))

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