Snowdrop
□参
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骸は綱吉になって一ヶ月後、並盛中へ登校した。
本当は登校したくはなかったが、滝に相手の思惑がみたいから並盛中にいって欲しいと言われ、仕方なく登校することになった。
綱吉は自分が行くと言っていたが、まだ綱吉の心は安定はしていないだろうし。
それほどショックや恐怖心が大きい。
なにかあった時にいけないと、骸が綱吉になって並盛中に潜入することになった。
久しぶりに来た並盛の雰囲気は以前とかわらない。
壊れる以前の雰囲気と。
校門をくぐるといつも道理、恭弥が風紀委員長として立っていた。
「やぁ、骸。やっぱり来たんだ」
「えぇ、まぁ。あの魔王様のお願いですから……」
骸は困ったように笑った。
親しくなってからわかったことがある。恭弥は一度、懐に入れたものには面倒見がいいということだ。
骸もなんだかんだで幾たび恭弥に助けられている。
少々、助けかたに問題はあるが……
恭弥に別れを言い、骸は校舎の中にあしを踏み入れた。