青の祓魔師

□誰よりも君を幸せにすると此処に誓うよ
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「さぁ、行こうか」
「・・・なぁ、雪男ぉ。今更だけど、男なのに新婦って大丈夫か?」
「大丈夫も何も、何を心配する必要があるのさ。貴方は立派な僕のお嫁さんでしょ?世界一愛してるんだから、性別なんて関係ないよ」
「・・・・馬鹿っ///」
「ははっ、さ、行こうか。皆がまってる」
「・・・うん」



 しっかりと腕を組み、僕らは目を閉じて扉の前に立った。

 係りの人が、それに合わせて勢いよく扉を開ける。
 

 扉を開けると同時に目を開けると、そこには。


「雪ちゃん、おめでとおおおお!」
「2人とも、おめでとぉ!」
「ビビリー!ちゃんと幸せにしてやれよな!」
「奥村先生、お幸せそうでなによりですね」
「お、おめでと」
「2人とも、お幸せにぃ」




 眩しい光と、溢れんばかりの皆からの祝福の言葉が、僕たちに降り注いだ。
 流石にここまで沢山の言葉をもらえるとは思っていなかったために、危なく涙腺が緩みかける。

 それを知ってか否か、貴方はイタズラっぽい笑みを浮かべ、「泣くなよ?」といった。
 僕は、わざと冷静を装って、「泣くわけないだろ」と言うと、一歩、一歩と貴方とゆっくり歩き出した。



 皆からの祝福の花のシャワーの中を歩きながら、僕はふと貴方の顔を見る。


「・・・とっても、綺麗だよ」
「お前こそ、今日は一段と格好いいぜ」
「・・・今日くらい、もうちょっと言葉を改めるとかないの?」
「これが俺のスタイルだからしょーがねぇだろ今更」
「でもさぁ」
「何だよ、雪男はそのままの俺を好きでいてくれんじゃねぇのかよぉ」
「・・・それもそうだね、大好きだ」
「!お、おま・・・そういうのはサラッと言うなよな恥ずかしいから」
「照れる、の間違いでしょ」
「う、うっせぇ!!」



 本当に、綺麗だ。
 昔、神父さんが『ウェディングドレスを着ると、女は輝いて見える』とっかなんとか言ってたような気がするが、案外それは間違っていないと思う。


 だって、ほら。
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