青の祓魔師

□もう1つの世界と仮定して
2ページ/3ページ


「あはは、燐ってやっぱドジだよなぁ〜」
「う、うるせぇな!」
「あはは」



 もし。

 俺が、友達の沢山いる、一般的な普通の学生で。



「兄さん、今日の学校はどうだった?」
「・・・・別に」
「そう・・・・・?」


 雪男と仲が悪くて口も利かなくて。



「もう・・あなたたちは、いつからそんなに仲が悪くなったのかしら」




 母さんも、普通に生きていて。








「坊〜!なにしてはりますのん??はよ帰りまひょ」
「ん?あ、ああ・・」
「?」
「・・・何でも、ないわ」




 志摩や、勝呂たちとなんか、一生かかわることなんかなくて。



「きゃっ」
「あっ・・わりぃ!大丈夫か?」
「う、うん・・・だ、大丈夫・・・」
「?そうか、じゃあ、気をつけろよ」
「・・・うん・・」



 あんなに仲良くなったしえみとも、なんでもない、普通の、その辺の一般人と同じ程度になって。







 悪魔も教会も正十字学園も。



 全部、全部無くて。

















 今とは、まったく違う、もう一つの「世界」があるとすれば。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ