青の祓魔師
□もう1つの世界と仮定して
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「あはは、燐ってやっぱドジだよなぁ〜」
「う、うるせぇな!」
「あはは」
もし。
俺が、友達の沢山いる、一般的な普通の学生で。
「兄さん、今日の学校はどうだった?」
「・・・・別に」
「そう・・・・・?」
雪男と仲が悪くて口も利かなくて。
「もう・・あなたたちは、いつからそんなに仲が悪くなったのかしら」
母さんも、普通に生きていて。
「坊〜!なにしてはりますのん??はよ帰りまひょ」
「ん?あ、ああ・・」
「?」
「・・・何でも、ないわ」
志摩や、勝呂たちとなんか、一生かかわることなんかなくて。
「きゃっ」
「あっ・・わりぃ!大丈夫か?」
「う、うん・・・だ、大丈夫・・・」
「?そうか、じゃあ、気をつけろよ」
「・・・うん・・」
あんなに仲良くなったしえみとも、なんでもない、普通の、その辺の一般人と同じ程度になって。
悪魔も教会も正十字学園も。
全部、全部無くて。
今とは、まったく違う、もう一つの「世界」があるとすれば。