青の祓魔師

□行き止まり
2ページ/2ページ


 ・・・・何が言いたいの?

「努力すれば報われる。これって、本当だと思うか?そうだったときあるか?」

 僕は、努力してここまでの功績を挙げたんだけど。

「じゃあ言うけど、お前さ。勉強頑張ってるのに、いつもなんでテストで学年トップじゃないんだよ」

 それは、何だか唐突じゃないかなぁ。

「だって、そういうことだろ」

 何で、そこでいじけるのかなー・・・。

「あんなに机に座って、シャーペン握って。参考書も見て、必死に食いついて頑張ってんのに、結果はどうだよ?何一つ、前と変わらない」

 そんなこと、ない。

「言い切れるか?そう、本当に言い切れるんだな?」

 ・・・・・今日の兄さん、変。

「話を逸らすな」

 逸らしてなんかないさ。

「俺の目を見て言え。俺と呼吸を合わせて、それでもまだそうだというか」

 ・・・・・何なんだ。

「何がだ」

 僕だってそんなこと分からない。

「逆ギレすんなよ」

 僕だって、完璧じゃないんだ。兄さんの質問にい全て答えられるような、正しい答えをいつも知っているわけじゃないのに、どうして兄さんはそうやてそうやって、僕を、僕を、僕から、俺を、俺から答えを引き出そうとするんだよ、燐!!!!





















「やっと、抜け出せたな」














 それが、答えか。




 俺の答えは、決まったのか。








 俺は、これでいいようにも悪いようにも見えるし見えない。




 俺の答えは、俺が一番どうか知っている。










「これで、いいよな。・・・・・燐」






 そうだな。

 ・・・・・俺、いや・・・















 もう1人の、燐。













end
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ