青の祓魔師
□眠いから。
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ったく、僕はどうしたらいいんだよ兄さん。
何をして欲しいのかハッキリ言えば良いのに。
昔からそうだった。
何かして欲しいことがあっても、恥ずかしくて言い出せないときは、僕の事をじっとみて、何か話しかけても曖昧な返答しかしなくなる。
そこで、僕は今兄さんが最も聞いて欲しい疑問をぶつけてあげた。
「じゃあ、僕は兄さんに何をすればいい?」
すると、案の定。
兄さんはゆっくりとベッドから立ち上がり、僕のところまでふらふらと歩いてきた。
「?」
いつもと様子が少し違う兄に、流石の僕も怪訝な表情を見せる。
兄さんは、僕の目の前でピタリととまると、そのままじっと僕を見下ろしていた。
「兄さん?」
そんな兄の様子が気になった僕は、体勢をを兄の方向へ向けて椅子をまわした。
すると。
「雪男ぉ」
「?・・・うわっ!?」
―ギュッ。
突然、兄さんは力強く僕を抱きしめた。
「ちょ、どうしたの兄さん」
いつもの兄さんなら、自分からこんなふうに抱きついたりとか、甘えたりはしないのに。一体、今日はどうしたというだろうか?