青の祓魔師

□あにうえ
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 今日も、僕は暇なので兄上の居る理事長室に遊びに行きます。
 
 しつこいとかなんとか、そういうのは知りません。


 そぉっとドアを開けると、やっぱりそこにはいつもの様に兄上がいました。
 あれ。
 でも、ちょっとおかしいな。

 いつもなら、兄上は机のあるほうの椅子に座って、いつも紙とにらめっこをしているのに、今日はお客さんが来たときようの、兄上曰く『高級ソファー』というものに、ぐったりとして横になっています。

 ボクにはよく分かりませんが、あれは『疲れている』ということなんでしょうか。


 悪魔のボクたちは、ふつうそんなに身体は疲れにくいはずなのですが。

 兄上曰く、『私は死ぬほど辛い仕事をしているから』ということでしたが、まずボクらはそんな簡単に死ぬような存在ではありません。
 ましてや、兄上が、です。

 あの兄上でさえも滅入る『仕事』とは、いったいどんな内容なんでしょうか。
 少し気になります。


 あ、そんなことを考えているうちに、兄上が少し動きました。


 若干、顔が青く見えます。
 薄くですが、確かに顔色が変わっています。
 どうしたんでしょう、アレは。
 兄上ってば、またおかしなものでも顔に塗り付けたんでしょうか。
 化粧、とかいうよく分からないアレ。


 ボクがしばらく覗いていると、兄上がボクのほうに気がつきました。


 少しギョッとした顔をしいています。



 なんでしょう、怒ってるんでしょうか、楽しんでるんでしょうか。
 ボクにはいまだに、顔の表情から感情というものを読み取ることが出来ないので、兄上が今どんなことを考えているのか感じているのか分かりません。



 ボクはとりあえず、兄上に近づいてみました。
 そして、傍まで来て、兄上と目線が一緒になるようにしゃがみこみます。
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