HENTAIシリーズ

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仕事の一環でボンゴレの倉庫を整理してるとずだだだだと慌ただしい足音がこっちに近づいてきた。
一体何かと手元のファイルから出入口に顔を向けるとバタンと勢いよくドアが開いた。

「チサトさんっ!」
『何ですボス。ダメですよ、廊下走っちゃ』
「あ、ごめ……ってそうじゃなくて!骸フッたって本当なの!?」
『え……はい、まぁ』

本当だった!とビックリしてるボス。
あなたは本当にいつまでも変わらないなぁ、なんて和やかになる。

『といいますか、ボスはどうしてそのようなことを?』
「…今朝、守護者の会議があったんだけど、骸が来なくて…。電話したらチサトさんにフラれて生きる気力がないとかほざ…言ってるから、俺が事実を確かめに」
『………本音がちょっと滲み出てますよ』
「え、あ、いやまぁとにかく、事実なんだね」
『はい』
「そっか…なんか意外。骸みたいにモテる男もフラれるんだね。それに俺、チサトさんは骸のこと好きなんだと思ってた。中学の頃から骸と仲良かったし」
『友達とか上司としてはいいですけど……恋人としては、最悪ですから、アイツは。近くで仲良くしてたからこそ、嫌なんですよ。今まで散々遊んでたんですから、喜んでついてく女と付き合ってればいいんです。大体私に告白したのだって大した意味なんてないと思いますよ?単に会議をサボる言い訳だとしか思えません』
「辛い評価ー」
『自業自得だと…』
「酷いじゃないですかああー!!」

バァン!と勢いよく開いたドアから骸さん登場。

「ちょっとは罪悪感感じて心配してくださいよ!」
『ごめんなさい…?』
「謝られると哀しいですね。というかチサト、僕の気持ちを信じられないと?」
『逆に信じるに足る要素はあるんですか?皆無ですよね?日頃の行いは大事ですよね』
「クフ…愛してます!」
『あ、ごまかした』

というかボスってばちゃっかり巻き込まれまいと出て行った。
ずるい。

『というか骸さん。ぶっちゃけますと、あなたが本気か本気じゃないかはさほど問題ではないかと』
「つまり?」
『どちらにしろ私は骸さんとそういう関係にはなりたくありません』
「ほう…」

トンと押されて、気付いたら何故か台に押し倒されていた。

「昨夜はあんなに愛し合ったというのにそのような戯れ事を…。チサトの方から僕を求めて来たでしょう?」
『…覚えてないんで』
「クフフ…では、また同じことをすれば思い出すかもしれませんよ?」

器用に私の両手を片手で押さえてあいた方の手でボタンを外していく骸さんは鼻歌でも歌いだしそうなくらい上機嫌だ。

『何で今更私なんです?』
「今更、本当にそうですね…。気づくのが遅かったんですよ」

そう自嘲気味に呟いて私の唇を彼の唇で塞いだ。







 

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