short
□五いの日っ！
1ﾍﾟｰｼﾞ/1ﾍﾟｰｼﾞ
勘「ねえねえ兵助」
兵「何だ、勘ちゃん」
勘「五月一日って俺らの日らしいよ」
兵「？何でだ」
勘「五(ご)月一(い)日だからだってー」
兵「い組の「い」って一って意味じゃなかったと思うけど」
勘「語呂合わせだから別にいいんじゃない？」
兵「そうか」
勘「うん」
兵「で、その日がどうかしたのか？」
勘「ああうん。記念日だからお祝いしてって」
兵「なら豆腐を食べよう」
勘「揺るぎないね兵助は。でも豆腐はいつも食べてない？」
兵「これはいつもより奮発して買ったものなのだ」
勘「いつもより上等だと」
兵「ああ。少し値が張っているだけあって素材からして違う。わざわざ遠方から取り寄せた上質な大豆や山から汲んできた清水などを使い完全に人の手のみで手間暇かけて作られたこれは柔らかさを持ちつつも弾力がありのど越しも良い。舌に広がるほのかな大豆の風味がまた何とも言えない」
勘「はーいストップ兵助。そろそろ止まろー」
兵「何を言っているのだ勘ちゃん。あくまでもこれは始まりで俺はまだまだ」
勘「と、いうわけで兵助が止まらないのでここで切りまーす。次は五月六日！あの三人が担当だよ。よろしくねー」
兵「よろしくなのだ」