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□ご
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『♪ ♪♪〜』
「・・・・・・・・・・・・・・・」
いや、ナ●トっていいですよね〜。特にボクのお気に入りキャラ、カカ●先生が出るとことか最っ高ですよね。全てが名場面ですよ。
『特に先生が一回「死んだっ!?」って思ったときは泣きましたからね。生き返ってくれたときは本当良かったです。そう思いません?』
「・・・いやまあ、確かにあの時は俺も少し感動したけど・・・・」
『でしょう!?老若男女問わず全ての人を魅了する・・・!やっぱり神マンガはナ●トですよ!●ンピースなんて目じゃありません!』
「今お前は全ての●ンピースファンを敵に回したと思え」
そんなこと知りませんよ。たとえ全面戦争になったとしても、ボクは最後まで戦いぬきますよ!
・・・・とまあそこまで語ってようやく一段落。
『・・・さて、合宿ですか』
「合宿だな」
『なんかね、ボク思うんですけど』
「どうした」
『どっかの三流小説みたいに、集団イジメなるものがボクを待ち受けているのではと思っているんですけど』
「朱識にしてはいい読みしているな。たぶんそうなるぞ」
神様ってボクのこと嫌いなんですかね?
『泣いていいですか?』
「泣け泣け。ついでに鼻水とクソも垂れ流して汚物にまみれろ」
最近ボクの扱いが本当に酷くなっていませんか?
とか無駄なやり取りをしている場合ではないんですよね。今だってナルちゃん先輩と丸メガネ先輩が席を外しているから無事なだけであって、戻ってきたらどーせまた面倒くさいリンチとかが待ってるんでしょうし、ああ嫌ですね。
『若ぃー』
「何だ」
『ナルちゃん先輩が合同合宿って言ってましたけど、”合同”ってことは別のとこと一緒にやるのでしょう?』
「そうだ。オツムの弱いお前でもわかって俺は嬉しいぞ」
ボク、テストの点はいいのに・・・・。
『どことやるんですか?』
「言ってもお前わかんないだろ」
そう言って若は教えてくれません。何て不親切な子なんでしょうか。
『えー、ボクだってわかりますよ。きっと、たぶん』
「はーい、聞こえね―」
うわ、最悪ですよ若!
若との不毛なやり取りのあと、ナルちゃん先輩がでっっかい人を連れてきて。「樺地!そいつを連れてこい!」と命令して(こき使われているなんて、なんて可哀想な樺地くん・・・・)、命令された樺地くんにかつがれて、ボクは大勢の人の前に引きずり出されました。
『・・・・・・・・』
それにしても、ものすごく色とりどりですねえ。ジャージの色もそうですが、髪の色がすっごいんですよ。黒・茶・金・銀・赤・・・・・彼ら、中学生ですよね?いやまあ、学校で許されているならいいんですよ?あ、若はっけーん。
「こいつはうちの2年で、零崎朱識だ。・・・・・まあ、好きにこき使え」
最後の言葉を言ったとき、いやらしいほどニヤリって笑いましたよこの人。それを見て他の人も一緒にニヤリって笑いましたよ。丸メガネ先輩とか。
むー、ここは一つ、あいさつでもしておくべきですかね。
『えっとー、初めましてー零崎朱識でえーす。ものすごくよろしくしたくないですけど夜露死苦お願いしまあすいえーい、ひゅーひゅーぱちぱち』
しーん。
え、ここで皆引いちゃいますか?そりゃないでしょう。
・・・・・・若、必死に無表情でいようとしているんでしょうが無駄ですよ。爆笑をこらえようとしているのが丸わかりです。人がスベったのを笑うだなんて酷すぎます。
「あはははははははははは!!は、腹痛え・・・・っ!!」
『ボクは何一つとして面白くないし、お腹も痛くないですよ』
「いや、あのスベリっぷりはないだろ・・・・ぷっ」
大爆笑をしている若とは正反対に、ボクの気分は低速の一途を辿っています。もう本当最悪ですよ若コノヤロウ。
『さっきの自己(?)紹介でボクは悪いやつだーって皆に思われてしまいましたし・・・』
「諦めろばーかばーか」
何かもう言い方が小学生レベルなんですけど。
『あーもう!こんなことになるから中学生とか嫌だったんですよ!てゆーか悪いのは双兄と『赤』であって、ボクはまったくの被害者じゃないですか!』
あんなふざけた、めちゃくちゃなことを言い出した二人が悪いんです。
よし、決めました。
『寝ます。オヤスミー』
「考えに考えた末にでるのがそれか」
だってもう考えるの面倒くさいですもん。