真夜中に踊る猫

□2重の扉
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第一話 偶然とは必然であり運命である

「春と言えば?」
と聞いたとき、答えは限られているだろう。
卒業式・入学式・春の花の代表格,桜。まぁ他
にもい色々あるだろうが、僕が今思いつくものは
この3つくらいだ。

「・・・・・・・・・・・・とまぁ、・・・・・・でして・・・・・・
 本校・・・・・・・・・と思っております。」

ステージの方から、校長の長くて嫌な話が聞こ
える。だからこそ、つらつらとどうでもいいこ
とを考えているのだけども・・・。
「ふぅ。」
軽く息をついてみる。

「・・・・・・・校長先生有難うございました。
 続きまして、今年度生徒会長の挨拶。」

生徒会長・・・ねぇ。またまた、面倒なことで。

『きゃああああああ!!跡部様ぁぁぁああ!!!』

「煩っ。」

んだよ。るせぇな。

「(パチン)寝ている奴は起きな。俺様が、
生徒会長、跡部景吾だ。」

『きゃああああああああああ!!!!』

・・・なるほど。つまり、生徒会長が喋れば喋
るほど煩くなると・・・
・・・メンドクサイナ
関わらないようにしよ。
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