ダーリンは芸能人
□京介〜BABY BABY BABY〜
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早く大人になりたいと思っていた。
ただ触れたくて、触れて欲しくて、それだけだったのに・・・
京介くんの車で聴いた曲が、頭の中でぐるぐるしてる。
時々、私は無理をしているよ
気持ちが育ち過ぎてく
あなたに向かって
そう、きっと京介くんを好き過ぎるせい・・・
「・・ちゃん・・・莉璃ちゃん?」
「あ・・ごめん。京介くん、何?」
はぁ、と軽くため息をついて、京介くんは私の頬を両手で挟んだ。
シャワーを浴びて京介くんを待っている間、私はぼんやりと考え事をしていて、彼が呼ぶ声に気づかなかった。
「何?じゃないでしょ?最近、莉璃ちゃんおかしいよ?」
「ん・・・そう・・かな?ちょっと疲れてるのかも。最近、ちょっと忙しかったし。来週から撮影で香港に行くから、ちょっとスケジュールが詰まってて。それに」
「うそ」
私の言葉を遮って、京介くんが言う。
「ほんとだよ」
「莉璃ちゃんが一気に話すのは、何かを誤魔化してる時・・・違う?」
「・・・」
当たってるから、言葉が出てこない。
「ふーん・・・俺には言えないんだ?」
京介くんが私の上に重なり、首筋に唇をつけた。
「じゃ・・・今日は、お仕置きね」