本編「病棟」

□[第四話]過去未来全て、
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俺が真剣に木々野を見つめると、
彼はベッドから体を起こし話を始めた。

「単刀直入に言ってしまいますが、
あなたには"普通の人間には備わっていない技能"が、
数々身についているんです。」

『はぁ…?何だよそれ…』

俺はごく普通の大学生で。ごく普通の人間で。

「まず一つ目は、不死身だということ。
あなたは死ぬことが出来ないんです…残念ながら。
僕はさっき、あなたが銃で撃たれたことを院長から聞かされました。
でもあなたはここに生存している…
もう、このままの意味ですよ。」

『はぁ…!?』

「どこを打たれましたか?」

包帯を巻かれて治療が施されている胸部に手を当てる。

『…心臓…』

「心臓を打たれて、どうしてこんな早く復活出来ているんです?
治療を施しただけにしては、復活が早いと思いませんか?」

確かに…少しおかしいよな…。

「あなたの体内の臓器はもう動いていないんです。
ですが、あなたは生きていられる。不死身なんですよ。」

臓器が動いていないのに…生きていける…?
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