novel
□遠い日失くしたはずの彷徨い出でた憧れ
1ページ/6ページ
今日は土曜日、珍しく部活はオフ。
忍足と電車で街に来た。
アイツが服を買いたい、俺様に選んで欲しいからついてきてくれとか言うから仕方ねえ。
忍足と付き合い始めてから1ヶ月程。
今日はまあいわゆる…初デート、ってやつだ。
いつも部活やお互いの家で顔を合わせちゃいるが、外で私服で二人で会うのも中々新鮮だ。
私服の俺様を見たときのアイツの反応は少々気になるが…『めっちゃ可愛え』とか頬を染めんじゃねえよ『カッコイイ』の間違いだろうがバカ足。
二人で街を歩くと、大抵の奴等は振り向いて来やがる。
当然だ。
カッコイイ俺様に酔いな…って忍足にもメス猫共から熱い視線があるだと…!?
チッ…、まあいい。
コレは俺様のだから、貴様らは手ぇだすんじゃねえぞアーン?