novel
□自分がちっぽけで少し笑った
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「あ〜疲れたわ…」
今日もいつも通りの部活。
ウォーミングアップを終え、一旦ベンチに戻る忍足。
「喉渇いた…って俺のドリンク減っとるし!」
部活の前に満タンにし、少し飲んで残してあったはずの自分のドリンクが、何故か半分もない。
すると隣の宍戸が、
「それさっき跡部が飲んでたぜ?間違えたんじゃねーのか」
「跡部が…?」
氷帝レギュラーは全員同じボトルなのでその可能性も高い。
だがまさかあの跡部が間違えるなんてと疑問に思った忍足は、先に休憩を終えてコートで壁打ちしている本人に確かめることにした。
「なあ跡部、さっき俺のドリンク飲んだ?」
「ああ…悪かったな。俺様のと間違えて飲んじまった」
どうやら宍戸が言ったことは本当らしい。
とすると、
「いやそらええけど…、間接キ…いや何でもないわ」
「?関節がどうかしたのか」
「ホンマに何でもあらへん!気にせんとって。じゃ」
男同士で気にすることではない、と思いつつ頭からその単語がしばらく離れなかった忍足だった。