novel2

□大人は昔の自分を忘れてしまう生き物さ
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『中学からのお付き合いだそうですが、お二人の思い出を教えて下さい』
「あ〜、跡部は1年から生徒会長兼テニス部部長やったな。派手好きで豪華なパーティーやらヘリで軽井沢やら選抜合宿やら」
「まだまだあるぜ。豪華客船で事件、他校と合同学園祭、山と海でサバイバルやら」
「俺ら、よう無事で生きてこれたな…」
『流石跡部財閥、スケールが違いますね!』

『失礼ですが奥様は、旦那様とどうして結婚されようと思ったんですか?』
「ほっとくとロクな人生送らなさそうだからな、コイツは」
「ええ!?」
「あーん?違うのかよ」
「…違いません」

『もうすっかり尻に敷かれてるようですが、家事はやはり旦那様がされてるんですか?』
「主に俺やけど、景ちゃんもやってくれるで」
「帰りが遅いからな…晩飯くらいは作る」
「掃除も洗濯も覚えてくれたし、めっちゃ助かるわ」
『財閥の御曹司といえども家事もこなされてるんですね』
「関係ねえ。夫婦平等だからな」
「ホンマ男前やな…」
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