魔王のかまぼこ

□第34話
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「背負った看板が男をでかくすんだよ」


「ま、オレ達七光りだけどね」


ボロボロになりながらも笑う二人、そんな光景を見ていた
人影は拍手をしながら話しかける


「熱くるしいねー二人共、いつからそんな熱血になったのよ
成瀬ちゃんが見たら笑いそう・・・色んなトコ見てきたケド
ここが一番おもしろそーだ」


「夏目・・・」


いきなりの登場に驚く相沢と陣野の前に飛び降り
その勢いのままに陣野を攻撃する
不意をつかれた陣野は攻撃をもろに受け倒れた
夏目の行動に脳が追いついていない神崎と姫川に夏目は振り返り言った


「さぁ、反撃開始といきましょーか」


その頃意識の戻ったベル坊を見つめながら
男鹿とオレは男鹿の精神世界でのことを思い出していた
あの後大きな輪は男鹿を拒むように少し入っただけですごい電撃が走った
とりあえず入れるオレが先に入って男鹿を待つ


「うっ!」


「スピー・・・」


「・・・てめぇ・・・」


『全然おきないな・・・』


「ナメてんじゃねーぞ、オレの為にリンクを切っただぁ?
何様だこら、てめぇのかんしゃくなんざなぁオレにとっちゃ


豆電球と変わんねーんだよ」


ベル坊に話しかけながら体中に走る電撃を気にせずといったカンジではいる男鹿
男鹿が入ってくると同時に中にいたオレにも電撃が走り男鹿が中に入りきると
よりいっそう電撃は威力を増してオレと男鹿を攻撃した


「うぉおおおぉっっっ!!!」


『ぐっ、ぁああああっっ!!』


そこまで思い出し、はっとしながらベル坊を見ると
ゆっくりだがオレ達のほうへ向かってきていた
そして男鹿の足元に来る


「アー」


『ベル坊・・・』


ひしっと男鹿の足にしがみついたかと思うと
ぱっと見上げている、そして男鹿と目が合う


「ベルぼ・・・うっ!」


「ダーーーッ!!」


あった瞬間ものすごいスピードで顔までよじ登り
みんなが唖然としてる中男鹿の頭の上に座りベル坊は雄たけびを上げた
そしてオレの方を見ると目を輝かせて飛びついてきた
勢いに負けて倒れたけど((


『いたたっ、ベル坊・・・ちょっと加減してくれよ』


「アーッ!」


『・・・まぁいいけどさ、おかえり』


「ダブダ!」


ニッと笑えばベル坊も笑いすり寄ってくる
あー、久々に感じたよこの可愛さ・・・!!
癒されるーと抱き締めてると男鹿に引きはがされた


『ちょっ、男鹿・・・何すんだよ!』


「いや、なんかムカつくから」


『そんな理由で!?あ、分かったベル坊が相手してくれねーから拗ねてんだろ!』


「なっ、ちげーよバカバカバーカ!!」


『小学生か?!はぁ、まぁいいけどさー』


あーもう!と頭をがしがしかきむしりながら
暴れてる男鹿に首を傾げつつとりあえず今はベル坊と戯れようと思いました



end
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