魔王のかまぼこ

□第34話
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「アー」



第34話
親はこっちです、めでたしめでたし



「はっ!!」


「ぐあっ!」


「うぅ・・・」


「ぐっ・・・」


「終わった・・・?」


「はーやっぱすごいっスねー
葵姐さんもすごいけど、なんか寧々さんも貫禄が出てきたってカンジ
マジたのもしーっス」


生徒を殺しかねない湊を先に行かせ、残りの生徒達をぶちのめした烈怒帝瑠は
汗だくになりながらも一息ついていた


「寧々ありがとう、助かったわ本当は一人で来るつもりだったけど・・・
あなた達が来てくれて心強かった」


「ムチャしすぎなんですよ姐さんは
大体私はまだ認めてませんからね、姐さんが抜ける事」


「寧々・・・」


「さぁ、男鹿対東条でも見に行きますか!」


「・・・そうね、あっちはどうなったかしら・・・」


寧々の一言に男鹿と湊は無事か、少し心配になりながら
二人の元へ向かうのだった
一方その頃校舎裏では


ドスッ


「がはっ!うぐっ・・・!」


「くっ!」


「どーした?さっきまでの威勢は」


「こ・・・の・・・」


ガンッ!


「・・・っ!」


姫川と神崎がボロボロにやられていた
そして蹴り飛ばされた神崎に城山が駆け寄ろうとする


「神崎さん!!」


「くるなっ・・・!タイマンだ、邪魔したらてめぇぶっ殺すぞ」


「・・・・・・っ・・・・・・!」


「・・・・・・もういいだろう・・・お前達は弱い
さっさと認めて楽になれ」


「あ゛ぁ?」


「自分でも分かっているのだろう?
実力の伴わない者がトップにまつり上げられる
そんな事はよくある事だ、意地になった所で何もないぞ?」


諭すように言う陣野は駐輪場の屋根の人影に気付かない


「そうそう、逆にチャンスだぜ?ププッ東邦神姫だっけ
もう重たい看板背負わなくてすむんだ
メッキをはがしてくれた男鹿ちゃんや成瀬ちゃんに感謝しないと・・・」


「・・・っ貴様ら・・・っ!!」


「城山っ!!けっ、わかってねーのはてめーらだ」


「あぁ、まったくだ」


「「意地は通してなんぼだろーが」」


陣野と相沢に飛び掛りそうな城山を制し
神崎と姫川はよろよろと立ち上がる、そして声をそろえて言った一言に
陣野も相沢も驚き、人影は笑みを浮かべた


 
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