魔王のかまぼこ

□第32話
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『こんな大勢相手にするの久々だな〜』


「そうなのか?」


『まぁ、大体団体さんは東条のほうだから』


「・・・・・・なるほど」




第32話
花火とケンカは石矢魔名物?初めて聞いたけど?




「いきなさい、ここは私が引きうける」


『オレも残るから4人で行ってきてくれ』


オレと邦枝さんが男鹿たちに声をかけた
すると吹っ飛ばされた不良や周りの不良たちがざわつき始める


「・・・・・・まじかよ・・・」


「クイーン・・・」


「くっ・・・邦枝が烈怒帝瑠を連れて来やがった!」


「こいつら全員男鹿と成瀬につく気か・・・!?」


「邦枝・・・」


「・・・言っておくけどカン違いしないでよ
あんたには借りがあるし勝負の事もある、それだけだから!!」


「お・・・おう?」


『邦枝さん、今日もいい感じにツンデレだな〜』


「なっ、ツンデレなんかじゃない!!」


『はいはい』


顔を真っ赤にして怒る邦枝さんをなだめ
あははーとのんきに笑ってると独特な笑い声が聞こえてきた
その声の主を探すと


「キキッ・・・ガタついてんじゃねーよ
所詮女の集まり・・・邦枝以外はカスだぜ」


満月をバックに校舎にいたMK5だった・・・本当に空気読めない連中だな
馬鹿を見る目で見てると不良たちも色々つっこみ始める


「エ・・・MK5!!!」


「なんだあのポーズ・・・!!?ふざけてんのか?」


「空気よめよ・・・っっ!!」


「あぁ!見ろっこっちも・・・なんか見た事ある奴らが・・・!!」


「葵ちゃん袴姿もサイコー」


「勝負だ!!」


「ちょっと・・・私もまぜなさいよ」


不良の一人が言うと同時に
グッドナイト下川、キラーマシン阿倍、自称女王美破が現れた
こいつらも空気読めないよな〜・・・
はぁと呆れてると寧々さんが下川の顔に武器の鎖を巻きつけていた


「そーいえば・・・アンタとの勝負はおあずけのままだったわね」


「え?ちょ・・・ちょっと・・・!!
せめて葵ちゃんと戦わせ」


「グッナイ!!キモ川ぁぁっっ!!



なれなれしいのよ、アンタ・・・」


「キキッ威勢がいいじゃねーか」


「鎖か・・・」


「まさかそれで手も足もでなかったオレ達に勝てるつもりじゃねーだろな」


そう言って寧々さんに銃を向ける目の下に♡マークをつけた男
その男に寧々さんは静かに言う


「しむらっていったっけ・・・?」


「あん?嶋村だ」


「うしろ」


言われて男が斜め後ろの存在に気付いた
けどその存在の行動の方が早かった


 
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