魔王のかまぼこ

□第26話
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「ケンカしようぜ」


「・・・・・・」


『スー・・・スー・・・』



第26話
戦い?オレ戦ってないっす!



「(東条・・・!?おいおいベル坊・・・!?
あれベル坊だよな?それに湊まで・・・!?
何で東条の所に二人が・・・)」


古市が東条の所にいる二人を見て驚いていたが
はっとして横を見る


「(男鹿・・・むかついてる・・・?・・・いや
どーかな・・・?よくわからんが・・・状況的には願ったり叶ったりなわけなんだし
こいつならなんだかんだいって・・・


「ラッキー」


くらい言いそーだ)クズだし」


「・・・ラ・・・ラッキー」


そう言った男鹿の顔は嬉しそうだと言うより冷や汗をかき抜けた顔だった


「うへへへ、見たまえ古市君なんか知らんがあのクソガキ
東条にひっついているのですぞ、バカだバカ
湊ちゃんものんきに寝ていますぞ」


「(ですぞ?いますぞ?)」


「押し付ける手間が省けたってもんだ
湊連れ戻して帰るぞっ!!うははははっ」


「お・・・おいっどこ帰んだよ!!」


笑いながらザブザブ川に入っていく男鹿を必死で古市が止める


「あ?バカ帰るっつったら家に決まってんだろ」


「そっち川だ!!」


「ばかやろうっ川だって家だ!!!」


「何言ってんだお前」


『ん〜・・・ふぁ、・・・あれ、オレゴミ置き場で寝たはず・・・


って、東条!?』


「おっ起きたか湊!お前の連れおもしれー野郎だな!
なぁ庄次ありゃあ大物だぜ」


「・・・・・・どーっすかね、別に止めやしませんがね
オレには・・・東条さんが相手する程の奴には見えませんでしたがね
やるなら成瀬とのほうが楽しいと思いますよ?」


「・・・フッ、そいつはやってみてのお楽しみだ
湊も後でやろうな、ケンカ」


『えー・・・お前とやったら流血間違いナシだから嫌だ』


「そういうなって」


ニコニコ笑いながら言ってくる東条に呆れつつ
いまだ川で攻防を続ける古市と男鹿を見る


「落ち着けって男鹿」


「オレは落ち着いてるよ!!」


「いいから、まずは確認が先だ」


「!」


「ベル坊は本当に東条の下にいったのか・・・
何で湊もそこにいるのか・・・
・・・いや、そもそもあれは本当にベル坊なのか
あせるのはそれを確かめてからでも遅くないだろ」


「・・・・・・っだから別にあせってなんか・・・」


「東条さん!!二つ聞いていいっすか!?
背中の子って東条さんの子っすか!?」


「あん?」


「最近拾ったとかくっついて離れないとか!
そーいうのじゃないですか?
あと、何で湊を抱えてるんすか!」


「あぁ・・・こいつらか?(・・・・・・)
そうだな、オレに勝ったら教えてやるよ」


『別にそんな事しなくても・・・つかオレをおろせ』


「ん?あぁ、わかった」


ようやく降ろされとりあえず東条の横に立ってた男にお辞儀して横に並ぶ
向こうに行っても良かったんだけどいくの面倒だし((

 
 
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