魔王のかまぼこ

□第21話
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「フー・・・」


みなさんこんにちは古市です
ようやく夏休みに入りあの不良学校から一時開放され
オレは今家族と南の島に来ています

え?男鹿と湊はどうしたって?ははは知るか
大体そろそろあのむさ苦しいアホどもの(湊を省く)
アホアホ勢力争いにもあきてきた頃でしょ?

いや、オレはもう正直うんざりです
てなわけで今回は・・・
古市貴之15才夏「アバンチュールな恋の予感」をお送りしたいと


お、お、大きな、おっさん



飛んできたボールをお姉さん方に投げ返そうとしたら
後ろにアランドロンのおっさんがいて


ドドドドドドド ガバッ!


追いかけられたあげくつかまりました・・・・


前略おふくろさん


「お、きたきた古市!!」


『待ちくたびれたぞー』


「『市民プール行こうぜ!!』」


友達って、何ですか?




第21話
夏といえばコレでしょう?セミですか?



「学生3枚」


「はい」


「(って、何故オレが湊ならまだしも男鹿の分まで・・・)」


「まだかー、あちーよ」


『暑いしだるいー眠いー』


どうも湊です!今日は暑いため男鹿と古市とオレで市民プールに来ています
そしてさっきようやく着替えてプールサイドで寝そべってるわけです


「・・・すげー人だな・・・あらためて聞くが・・・
これは何て拷問だ?」


「あ?何って・・・夏といえばプールだろ?
湊の水着見たかったし」


「あぁ、まぁ確かにね?それはそうなんだけどね
高級リゾートのプールサイドにいたこのオレがだ

なんでこんなすしづめ状態のむし風呂みたいな市民プールにいなければならんのかと
オレは聞いている、湊は水着似合ってるぞ」


『おう、ありがと・・・でもこの引っ付いてる人邪魔なんだけど』


「あん?いいだろ別にー」


『暑苦しいんだよ!!』


男鹿は何故か知らんがずっと引っ付いてる・・・
めっちゃ引っ付いてて暑い・・・しかも恥ずかしい


「まァ話を戻してだな、なんかムカつくから」


「直球だな!!つーかこれお前も楽しくねーだろ!!
あと離してやれよ」


「やだ、オレはだってほら
お前のがっかりした顔が見れたらそれで満足だから」


「(何言ってんのこいつ!?)」


『何そのサディスト精神』


真顔で言う男鹿にちょっとビックリしつつ新たな一面を発見したなと思った
まァそれは置いといて、こうなった経緯を話そう、男鹿が((


「いやーお前んち遊びに行ったら誰も出ねーしさ
メールしたら家族旅行とかゆーじゃねーか、これはいかんと格差社会だと」


『行ったとき男鹿、古市の家の前で「ふーるいーちくんあーそーぼ」
って言ってたぞ?浮き輪持って』


「まァそれは置いといて、そしたらそこにたまたま
アランドロンのおっさんが着てさ


「ほほうそれはゆゆしき事態ですな・・・よろしい私めが一肌ぬぎましょう」


・・・ときたもんだ、さすが次元転送悪魔」


そこまで話すと古市はおいおいという顔をしていた


「・・・えーとそれ逆にお前らがリゾートに来るという発想にはならなかったのか?」


「ははっ何言ってんだそんな事したって


あっ!!」


「(死ねよもう・・・)」


その後男鹿はショックを受けてベル坊と一緒に浮き輪を持ってプールへ行ってしまった
まぁオレは途中で気付いたからわかってたけど言わない方がいいと思って
なんて言い訳してる間に古市までどこかに行ってしまった
 
 
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