魔王のかまぼこ

□第19話
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『今日は厄日だな』


「確かに・・・」



第19話
決着です?頑張りました



「男鹿と成瀬と邦枝がタイマン!?まじかよ!?」


「ああ間違いねぇ
何でも男鹿と成瀬が邦枝の部下をボコったとか」


「うはっそりゃ邦枝もキレるわ」


「(ボコった?)」


実際現場を見ていた夏目は男たちの会話を不思議そうに聞いていた
そして屋上では


「・・・っ」


「キキッ女二人をちょっと小突いただけでここまで予想通りに事が運ぶとは
さすがですね美破さん」


「・・・・・・んふふ、まぁね♡
あの女の考えてる事なら私、手にとるよーにわかるもの・・・
フフッ邦枝葵、愛する者達と闘わなければならない苦しみ
たっぷりと味わいなさい」


「キキッそして残った方をオレ達が叩きつぶす・・・と」


「そ、完璧♡」


「キキキッしっかしよく気付きましたね
あのクイーンが男鹿と成瀬にホレてるなんて」


そこまでいい碇は自分の失態に気付く


「誰が、クイーンですって?」


「あ・・・・・・いや、えーと・・・」


ガッ


「ひっ!」


 ・・・・・
「誰が女王か言ってごらんって言ってるのよ」


ミシ・・メキメキメキメキメキ


「あ゛・・・あ゛あ゛あ゛あ゛・・・あ゛・・・!
す・・・すみません・・・っ!!み・・・美破さんです!!」


その言葉に今まで不機嫌だった美破は機嫌を直す


「そう、ダメよ?ちゃあんと空気読まなきゃ♡
石矢魔に女王は二人もいらないわ
ところで人払いの方はちゃんとできてるんでしょうね?」


「はっ・・・それはもう・・・」


場所が代わり屋上へ続く階段の踊り場では
寧々とMK5がにらみ合っていた


「ククッ悪いなこっから先は行き止まりだ」


「・・・っMK5・・・なるほどね、あんた達使って
こんなムカつく事する奴は・・・美破ね!?」


「ククッ・・・ご名答」


「・・・っ・・・フンあんた達の思い通りになんか・・・」


そういい後ずさる寧々を逃がさぬよう
二人が下の階におりた


「逃がさねーよ」


「ヒヒッ」


「・・・くっ!
・・・・・・っ(葵姐さん・・・)」


はい、ナレーション代わりまして湊です
今は女の邦枝さんに手を出せず、攻撃を耐えてる状況です


「・・・何故?どうして攻撃してこないの!?」


「・・・・・・」


『(ベル坊・・・泣くなよ・・・?)』


「アウ」


「(・・・ちっ、やべーな湊が目ぇ塞いでるとはいえ
このままじゃベル坊が泣いちまう)」


「・・・っ何考えてるかしらないけど・・・まだまだ
あの子達の痛みはこんなものじゃないわよ」



心月流抜刀術 壱式


そういい木刀を構える邦枝さん
ダメだ、アレ食らったらベル坊が危ない
そう思い男鹿を突き飛ばした


破岩 菊一文字!


ドガァァン!と言う音と一緒に、一時的に記憶がとんだ

 
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