魔王のかまぼこ

□第17話
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「男鹿辰巳、成瀬湊

あんたら邪魔なのよ」



第17話
あんたは許さない?マジですか



「(この人は・・・成瀬湊のお姉さん・・・!!
ええ!?一体私に何の用・・・!?まさか東邦神姫の私を
今度はお姉さんが倒しに来たってわけ?
それともあの事がお姉さんにバレて・・・)」


「貴様が邦枝か・・・なるほど確かにやりそうだ」


「(やってません!!私何もやってませんよおぉっっ!?
どうしようこの人絶対カン違いしてる)あ・・・あのですね
別に私は・・・」


「まどろっこしい話は抜きだ


少々手合わせ願おうか・・・」


そう言ったヒルダはものすごい殺気を葵にあてた
そして葵も話し合いは無理だと思ったのか木刀に手をかけた


「(・・・これは話し合いは無理そうね・・・うまくいなして怒りを静める)」


その様子にヒルダはフッと笑い、飛んだ


「(消えた・・・!!)」


「上だ」


ガッと木刀と傘がぶつかり合う音が響く


「・・・っ(な、なんて動き・・・)」


「・・・・・・ふむ、反応は上出来だ


!」


今まで葵が居た場所を見ると葵はおらず
飛び上がったヒルダを追い校舎の壁をつたい向かってきていた


「(仕方ない)心月抜刀流参式」


技を繰り出そうとしたが広げられた傘の頭部部分に驚き止まってしまう
その隙にヒルダは校舎の壁を蹴って葵に向かっていた


「おもしろい私に抜かせた事誇ってよいぞ」


ドゴォッ!!


「(大したものだなあの状態からかろうじてかわしたか
確かに強い)」


「(何なのこの人・・・しこみ刀・・・?)」


「(だが残念ながらあの男や湊ほどではない、か・・・)」


お互い見つめあい、いつでようか構えている
そんな時後ろから葵の名が呼ばれた


「葵姐さんっ!!
た・・・大変です!!」


「寧々さんと千秋さんが・・・!!
男鹿と成瀬に・・・!!」


その後すぐに保健室へと向かった葵


「葵姐さん!」


「姐さん!!」


「二人は?」


「まだ目を覚ましません
今ここに運んで手当てしたところですが・・・」


そう言った部下の声を聞きながらベットで眠る二人を見て
言葉を失う葵


「寧々さん達男鹿と成瀬にナシつけにいくって言って・・・」


その言葉をきき、葵の目には怒りの炎が激しく燃え上がっていた
  
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