魔王のかまぼこ

□第12話
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「で、聞くがよ」


「む?」


「こりゃ何を作ってんだ?」


『オレも気になる』


「ふむ、説明書がどうにも不親切でな
何か簡易遊戯ルームの様な物だと思うが・・・む、ここだな」


「簡易遊戯ルームねぇー、これで最後っと」


『簡易遊戯ルームって言っても中で何すんだ?』


「確かに・・・」


「・・・これは・・・」


「「『!!』」」


最後の一本をつける男鹿の横で見つつ話してると
ヒルダさんが何か呟くと同時に棒と棒の間に膜のような物が広がっていく


「なっなんだなんだ!?」


『え、異次元になる遊び部屋とか?』


「まずいっ!!


・・・・・・どうやら、閉じこめられてしまった様だな」


「何しれっと言ってんだ!!」


『今まずいって言っただろヒルダさんっ!!』


「何だこれ!?閉じこめられたってどーゆー事だ!?」


『ちゃんと説明してくれ!』


「・・・・・・うむ、貴様や湊に説明したとして・・・何の意味が・・・?」


「『オレ達に気をつかえって言ってんだ!!』」


一瞬あせったヒルダさんだったが、すぐにもどり
オレ達のことを軽く貶す・・・うーん、最近酷いような気が、いや元からか((
そしてちょっとしてオレと男鹿が落ち着き、ヒルダさんが説明しだした


「つまるところどうやらこれは人間界でいう所の虫カゴみたいなものらしい」


「虫カゴ?」


「うむ」


『出入り口ないけど・・・?』


説明文はこうかいてあるらしい



【今日は家族で魔境をピクニック
ところがそこで偶然レア魔獣を発見!!捕獲したいけど・・・
なーんて事あるよね!!】


「『ねーよ』」


【そんな時にはこれ!!簡単組み立て式「どこでも魔獣捕獲籠」
魔界一と噂されつつある鉱物硬貨アクマタイトを使用しているので
強度も抜群、どんな魔獣も逃がしません】


「魔獣捕獲籠だぁー?」


『つか組み立ててるうちに逃げそうだけど・・・』


「要するにオレ達は捕獲されたってわけか?」


「うむ」


「どーやったら出れんだ?」


「まぁ待て」


そういいヒルダさんは説明書の続きを読む


【更に籠の開閉にはお子様の遊び心を刺激したキーブロック式を採用!!】


「キーブロック?」


『アレじゃねーか?』


「あれだな・・・」


【型はめ遊びをしながら籠の開閉
これを解かないとフタは絶対に開きません】


「いらねーだろその設定!!」


【あきませんあきません、わてもうホンマあきません】


「つかさっきから何なんだその説明書!!」


『完全におちょくってるだろ』


【なお組み立てる時は必ず外から組み立てるようお気をつけ下さい(笑)】


「『笑うなぁぁぁっ!!!!!』」


鬱陶しい説明書を読み終わる、つか完全にバカにされた気分だ
なんで説明書に笑われなくちゃいけないんだよ・・・むなしいわ!!
てか男鹿が突っ込みまくってます、レアです((
 
 
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