魔王のかまぼこ

□第12話
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「・・・これは」


『おぉ・・・』


もどった、もどった!!もどったよー!!


『踊るのはいいけどドタバタうるさい』


「あ、わりぃ」



第12話
ヒマをもてあました魔王の遊び?楽しそうなのでよし



嬉しさのあまり喜びまくる男鹿を見ていると
荷物を持ったヒルダさんが入ってきた


「・・・何を小躍りしておる」


「フフッ見てのとーりよ」


『ごめんなヒルダさん』


「!」


得意気に刻印を見せる男鹿に苦笑いしつつヒルダさんに謝る
すると刻印が減っているのに気付き驚いていました


「貴様、それに湊も・・・せっかく増えたゼブルスペルを・・・!」


「わっはっはっ!!
ま、なんつーの?オレってやっぱ善良な一般市民ってやつですから?
大人しくしてりゃざっとこんなもんよ!!」


『お前が善良な一般市民なら普通の人は神だな』


「・・・・・・大人しく?」


かっかっかと笑う男鹿にツッコミつつバカにしてると
ヒルダさんが眉間にしわを寄せ、男鹿の腕を見ながら聞く


「あぁ!!一週間二人で家に引きこもってゲームしてたぜ!!」


『おかげでオレは眠くてやばい・・・』


ゴシャ


「この、クソニート共が」


「オレの一週間の結晶があぁあっっ!!」


『オレは巻き込まれただけだあぁあっ!!』


ゲーム機を踏み潰し冷めた目でオレ達を見るヒルダさんに
オレは必死にいうが聞いてもらえず・・・悲しいぜ


「てめぇふざけんなよっ!!返せオレのミルドラースと
デスタムーアとオルゴデミーラ・・・返せ!!」


「魔王ならもう育てておるだろう」


「『知ってんの!?ドラクエ・・・!』」


「わめくな、そんな物よりもっとよいおもちゃを持ってきてやったぞ」


「あ?おもちゃ?」


『おもちゃって、ベル坊の?』


ゲーム機を潰したのに詫びることなく持ってきた箱を開け始める
おもちゃか、どんなのだろ


「あぁ、坊ちゃまと一緒に遊べる魔界のおもちゃだ
取りに帰るのに少々時間がかかったがな、いろいろあるぞ」


『マジか、見せて見せて』


「そーいやいねぇと思ったら魔界に帰ってたのかよ」


「ふむ、組み立てが必要らしいな、おい手伝え」


「あ゛ぁ!?」


「坊ちゃまが寝ている間に作るぞ」


『了解ー』


頑張るぞーと言いつつだるいのでダラダラと作り始める
そして作り始めて数分、だいたい形が出来上がり後数本で完成だ
 
 
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