魔王のかまぼこ

□第11話
1ページ/4ページ



『オレ達とつき合って下さい』


「は・・・?え・・・エート・・・
(あれ?私なんか今告白されてる?)
いやだってそんな・・・いきなり・・・・・・
(・・・この真剣な眼差し・・・ん?)」


「ヴー〜」


「ベル坊、我慢だ我慢・・・!」


「(子供ともう一人の男・・・めっちゃにらんでる)
・・・・・・(てゆーか何で赤ん坊は全裸?)」


そーと覗き込む女の子をギヌロと睨むベル坊と男鹿
そして女の子の行動を見るオレ・・・何してるんだろ


「あ・・えと・・・てゆーかまだあなたの事よく知らないし」


『あぁ、オレ達もアンタの事よく知らねぇ、けどそういうもんだろ?


公園デビューって・・・』



「(は?)・・・・・・」


「『・・・・・・』」


「公園デビュー?」


「『うん、公園デビュー』」


いきなり黙った女の子、そして首をかしげる


『?』


「・・・つき合って下さいって・・・もしかしてそういう意味?」


『・・・他にどんな意味が?』


「(このヤロウ・・・)」


え?と言う顔で一緒に首を傾げれば顔を真っ赤にして黙ってしまった



第11話
公園デビューします、笑顔でね



あの後女の子はため息をつきなんかがっかりしたカンジでベンチに座り
赤ん坊を下ろした、つかクマミミ帽子とか可愛いな・・・


「つかオレ達って言っただろ?」


「・・・確かに」


『え、聞こえなかったか?わりぃ・・・』


「あ、別にあんたを責めてるわけじゃないのよ!
私が勝手にカン違いしたんだし・・・」


顔を真っ赤にしてボソボソと言う女の子を見ながら首を傾げ
男鹿は何故かベル坊を赤ん坊の前に座らせた
交流させてンのかな?


「大体ねー公園デビューっていったって私ママじゃないし
この子は弟よ弟!!弟の光太!!」


「オー」


『かわいいな・・・撫でていい?』


「えぇいいわよ、ってきいてる?」


「ファイッ」



カーンとか一人で言ってる男鹿・・・何やってんだあいつ
まぁオレは気にしないぞ・・・光太くんなでとこー
ナデナデしてるとニコニコしだす光太くん・・・癒しだ


「何やってんのかしら・・・」


「いや、デビュー戦を・・・」


『あぁ、ほっといていいよ・・・こいつ馬鹿だから
K−1かなんかとカン違いしてんだよ』


「先にバカって言ったほうがバカなんだよバーカ!」


『うっせーな、お前はガキか!』


シュッと素振りするベル坊に光太くんは対抗してベル坊に掴みかかり押す
強いんだな・・・


「ちょっと光太も!!応戦しない!!」


「オー」


「ムー」


「頑張れベル坊!湊がとられるぞ!!」


『え、何それ』


つっこんでいるとベル坊がベンチから落とされた
・・・ベル坊敗北・・・?;
 
 
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ