魔王のかまぼこ

□第8話
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『お、オレの・・・ハンバーグ・・・っ!』


「・・・(ね、寝言?)」



第8話
来る?来ない?わかんないね



「ヒルダさん・・・湊・・・
(何コレ・・・嘘だろあのヒルダさんまで何で・・・!?)」


『ん、・・・・あ?なんだぁここ?』


「湊!よかった・・・目ぇ覚めたんだな!」


『まぁな・・・体動かんけど』


「マジか」


『マジだ』


オレが起きると古市が心底安心したと言うような顔をしていた
どうやらオレ達は捕まって廃墟に連れてこられたらしいな
全く面倒なことしてくれる・・・ケンカしないって決めたとたんコレか!


「目が覚めたか・・・?女なら当分起きねーぜ、本当なら成瀬も起きるはずねーんだがな」


『んなの気合でなんとかなる!』


「なるかっ!!」


「(こいつがヒルダさんを・・・?)何をした・・・?」


    ・・
「何を、した?」


古市の言い方が気に障ったのかピクと顔を動かしゆっくり近づいてくる
その男の手には何か酸の様なものが入ってるらしい銃が握られていて
歩くたび液がこぼれ床が溶ける


「立場が分かってねーよーだな1年坊、てめーらはラチ監禁中なんだぜ?
てめーらを煮るも焼くもオレの気分次第だあんまナメた口きいてっと
その口溶けちまうぜ」


『やってみな、やられるまえに銃蹴ってお前にかけてやるよ』


「待てよ、なるほど、こりゃ上玉だ」


「姫川さん」


銃を向けられ挑発的に笑ってると横から声が聞こえ振り向く
するとヒルダさんのおさげをつかみ顔を見ている男がいた
フードの男の発言からこいつが姫川と言うことが分かった


「(姫川・・・聞いた事がある石矢魔東邦神姫とかいう・・・こいつが主犯か)」


『おい、痛そうだからそんな扱いすんなよ』


「あぁ悪いそこまで気が回らなかったわ」


『・・・・・・あんたムカつく』


「フッ、嬉しいね・・・で、こいつは?」


「あぁ男鹿と成瀬のツレっス、女と一緒にいたので連れてきました」


「フーン」


オレで遊んでいるのかニヤニヤしていた姫川だったがヒルダさんをはなし
フード男に古市の存在を聞く、そして興味なさげに言ったかと思うとフード男を蹴り飛ばした



「・・・・・・っ!!!」


『マジでか・・・』


「余計な事してんじゃねーよ、オレの完璧な計画が狂ったらどーしてくれんだコラッ
てめぇ責任とれんのかっ!?あ゛ぁ!?」


「す・・・すみませんゲホッ」


「すみませんじゃねぇーんだよ!ったく使えねーなぁテメーは!
何がアシッド鈴木だボケが!!」


「・・・・・・」


『残忍だね、力はあんまりだけどクソヤローなんじゃね?・・・いいんじゃない?ヒルダさん』


「うむ、なかなか見所のある奴ではないか」


「ヒルダさん!!気がついたんですか」


姫川がフード男、鈴木を蹴りまくってると目が覚めたヒルダさんにオレが話しかけ
それに答えるヒルダさんに気付き古市が嬉しそうにいった


 
 
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