魔王のかまぼこ

□第7話
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「あー何見てんですか?やらしー」


「また新しい子?」


「ゴスロリだゴスロリ
姫川さんこーゆー趣味あったんだー
てゆーか、おっぱいでかーっ」


「牛かっての、何くってんだ?」


「あ、こっちは男の子だ」


「へーこの子ちょっと可愛いかも」


「わかるー」


「あのねー君達もう少し頭のいい会話してくんない?
品のない女嫌いなんだよね、殺したくなる」


「えー」


「やだこわーい、でもそこがしびれるー」



第7話
ケンカやめます?頑張ります



冒頭の会話はある教室でのものだ
ヒルダと湊が写った写真を見ながら胸を強調した座り方をした
2人の女とその真ん中に挟まれるように座る男がいた
そんな3人が話していると一人の男が話しかけてきた


たくさんの人を連れて


「品のない男は好きか?」


「な、なになに!?」


「よう姫川、この間は世話んなったな
ククッそんな顔すんなよお前がいつも使う手じゃねーか
頭が一人の時を狙って奇襲、リンチ」


そう言って話す男はチームカラスのアシッド鈴木
フードを深くかぶっている、そしてまだ話し続ける


「卑怯だなおい、まさか自分がされる側になると思わなかったか?
ま、つーわけだ死んどけや姫川」


「いくらだ?」


「あ?」


「いくら出しゃオレの下につくかって聞ーてんだよ」


そう言って薄く笑うリーゼントの男、姫川に鈴木は一瞬呆けて
目を血走らせて怒る


「おいおいなんだそりゃ?命ごいのつもりか?笑えねーぞ
オレ達が金で動くとでも思ってんのか!!姫川グループの御曹子だかなんだか知らねーが
調子のんなよ!!状況みてしゃべれやっ!!!」


「うんうんだからね、状況的にあとお前だけなんだわ」


姫川がそういうと後ろにいた元部下のフード男たちが鈴木を見て笑みを浮かべていた
そして少しして元部下はボコボコにされ血を吐く鈴木を地に押さえ込んだ
それに姫川が近づき言った


「わかったか?頭はこーやって使うんだ、策を弄するなら完璧に・・・だ」


そういい姫川は鈴木の頭を上げさせ二枚の写真を見せた


「明日までにこの女と男を連れてこい、必要経費があるなら出してやる
てめーの最後のチャンスだと思え。いいか?


金で動かねーもんなんてねーよ」


薄く笑いながら言った姫川の一言が教室内でいやに響いていた


 
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