魔王のかまぼこ
□第5話
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「湊、起きろ・・・濡れるぞ」
『ん、んんっ・・・ヒルダさん?』
「おはよう、そろそろ排尿期だからな
ここも水浸しになる、必要な物だけ持って木に乗り移れ」
『了解、・・・つか眠い』
第5話
母親になったつもりで?いい母だよ
朝早くにヒルダさんに起こされ着替えて携帯を持ち
木に乗り移るとどんどん部屋が水に浸っていきいろんな物が浮いていた
幹をつたって男鹿の部屋の方へ行くと同じようになっていた
「えー・・・何コレ・・・」
「目が覚めたか・・・?よい朝だな
坊ちゃまも豪快におもらししておられる」
「(おもらし・・・・・・)」
『え、これおもらしだったのか!?』
「あぁ、しかし案ずるな汚いものではない
むしろ神聖な魔力を秘めたありがたいお小水だ
毎年この時期に迎える排尿期は魔界でも風物詩でな・・・
街一つ飲みこんだその後には肥沃な大地が・・・「『モンスーンかこらっ・・・!!』」
「人間を滅ぼす第一歩だな、フフフ」
「笑えねーよ!!おねしょで人類滅亡って・・・!
てめーもいつまでのんきに寝てんだコラッ!」
ゴキッ
「ミ゛ャッ!」
一通り突っ込んだあと男鹿はベル坊を殴り起こした
そしてそれから男鹿が何処からか紐を取り出しベル坊のアレに結んだ後
古市が家に来た
「と、いうわけでな事態は一刻を争うのだ
オレの素晴らしい機転により一時的に沈静化はしたものの
依然ベル坊ダムは決壊寸前、予断を許さぬ状況だ」
『幸い今日は男鹿の家にオレ達しかいねぇし
今のうちに全て収集するにはどーするかを考えて欲しい』
「うむ、全員頭をひきちぎれ!!」
うなずき手をガッツポーズにして言った男鹿を見て
オレと古市は一瞬考えた
「『知恵をふりしぼれ、な』」
「ひきちぎれっ!!」
「フン、何を的はずれな話をしておる
問題はどの街から沈めるかであろう」
「よーしお前もうしゃべるな、そこで腕立てふせでもしてろ」
『いや、それは無理だろ』
「えーと・・・いいか?」
場所的にもと言ってると古市が控えめに手を上げた
「はい古市君!」
「何度もいうけどオレをまきこむなって」
「お前だけがたよりだ!!」
『なんかいいアイデア出たか?』
「出てねーし出す気もねーよ」
「出せよっ!!出そーよ!!早く出さねーと出ちまうぜ!!」
「うまくねーよムカつくな!!何だそのどや顔!」
親指でベル坊を指差す男鹿に突っ込む古市
確かにうまくない・・・つか面白くないしスベってる気がする((
いつまで続くかなーと思いつつベル坊の方へ行き頭を撫でる