魔王のかまぼこ2

□第39話
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メキッと言う音と一緒に気に幹が折れ
オレはもちろん、男鹿とベル坊は下にまっさかさまに落ちた


『「のわああっっ!」』


「きゃああっ!」


「ア゛ーッ!」


「いつつ・・・」


「・・・たぁー」


『男鹿・・・殺す・・・』


「ぜー・・・ぜー・・・」


「『ん?』」


「!」


自力で縄を解き四つんばいで息を整えつつ
男鹿でもなくベル坊でもない声の主を見た、ら
なんか見覚えのある女の子がいた


「(やば・・・っ変装してるんだった・・・)
ご・・・ごめんなさい、それじゃ
(今会うのは気まずいわっ!)」


『そのクマちゃん帽子は・・・』


「『あ゛ーーっ!!』」


「(・・・・・・バ、バレた?)」


「光太!!やっぱ光太だ!!」


『てことは前に会った女の子か!』


「(ヘ?)」


サッと後ろをむいた女の子の背に乗っていたのはやっぱり光太くんで
男鹿と一緒に指差して叫んだら女の子は驚いていた


『あ、もしかして覚えてねぇか?』


「そんなわけねぇだろ・・・お前あん時公園にいた奴だろ!?
久しぶりだなー!!こんな所で何してんだ!?」


「・・・・・・」


『男鹿、そんなに急に聞いたらビックリするだろーが
わりぃな・・・オレ達のこと覚えてるか?』


「え、えぇ・・・覚えてるわ(これは・・・バレてない?)」


「ほら!やっぱなーお前も相変わらず子守か?
お互い大変だな」


『そんな自慢げに見られても・・・まぁいいけど
ここであったのもなんかの縁だ、ちょっと話そうぜ』


「いいの?」


『あぁ、もちろんだ!なぁ男鹿?』


「おう!」


「ならちょっとだけ・・・」


『よっしゃ、んじゃあそこでアイス食おうぜ』


「(というか・・・学校で会うより親しげだ!!)」


話せるってことでオレは女の子の手を引いてアイス屋まできた
男鹿はオレ達の横に並んでずっと女の子に話しかけていた
よしよし、このまま特訓とかいう拷問を忘れてくれればいい・・・!!


「特訓?」


「ああ、こいつら虫がニガテでよ
情けねーっつって鍛え直しに来たわけよ」


「ふ・・・ふーん」


『オレ、一応女だから虫苦手で普通なんだけど・・・
つかあれは特訓じゃねぇ・・・拷問だ』


「あぁ?何言ってんだ、オレはお前の事を思って・・・」


『うそつけ!!てめぇ楽しそうにオレの顔に虫引っ付けてたぞ!!』


ガルルッと男鹿を威嚇しながら女の子に抱きつく
その時に男鹿の目が鋭くなったけど知らん!無視だ!!
女の子はオレの癒しだから離しません


 
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