魔王のかまぼこ

□第1話
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そして数十分たって今、オレ達とヒルダさんは座って話している


「―失礼しました・・・私その赤子に仕える侍女悪魔
ヒルデガルダと申します」


「「『(悪魔?)』」」


「―そしてその方は我々、魔族の王となられるお方
名を・・・カイゼル・デ・エンペラーナ・ベルゼバブ4世
つまり、魔王でございます」


そうヒルダさんがいうと一瞬間を空けてから


「『(魔王!!?)』」


「(魔王!!!!)」


と驚いた
まぁ男鹿の足の上にいるのが魔王とは普通に思わないしな


「へ・・・へー・・・
まぁ、アリだよね・・・アリ・・・フフフ」


「(あ、くらってる)」


『(フフフって、だいぶ衝撃うけてるな)』


大丈夫か?と思ってるとテレパシーで話しかけられた


[おいおいマジか?悪魔とーりこして魔王かよ!!]


[つーか魔王ってっ!!!]


[普通はありえねーな]


[んな事いったっておめーらさっきのバリバリどーすんだ!?
説明できんのかボケ!!]


[ハァ!?お前がボケだボケ!!]


[お前にボケとか言われたくねーよ]


一通り話し終わると古市が控えめに手を上げた


「え・・・えーとヒルダさん・・・でしたっけ・・・?
いいんですよそーゆー設定説明とかはホント正直もうスルーです
オレ達この子を連れて帰ってさえくれたらそれでもう・・・はい」


「『うんうん』」


「―・・・いえそれは無理でございます」


「(ん?)」


「何故ならばあなた方は選ばれてしまったのですから・・・」


「『?』」


そういうとヒルダさんはオレと男鹿を指差しながら


「魔王の親に」


と言い放った
そしてことの始まりを話し出した


「わし、明日から人間滅ぼす」


そう言ったのはヒルダさんの主、大魔王様らしい


「なんかさーあいつらさーウザくない?
増えすぎってカンジでさー見ててキモイんですけど」


「はぁ」


「全部消しとんだ方がスカッとするよねー
おっ16れんさ」


いいながらぷ〇ぷよをする大魔王に付き人の1人が言う


「ですが大魔王様、明日は冥竜王の結婚式が・・・」


「まじでー、じゃ明後日!!明後日から絶対やる!!」


「明後日からは地獄チュパカブラ大捜索バスツアーです」


「えー超多忙じゃんわし」


「失礼します」


そこまで話したところでヒルダさんが飲み物を持って入ってきた


「あーじゃあもういいや、あいつにやらせよう
この前生まれたわしの息子。ヒルダ」


「はい」


「お前あいつ人間界につれてってさー
んで適当な人間に育てさせながら滅ぼせ、なっ!!
くそっサタンつえー」


そして回想が終わってヒルダさんがお茶を飲みながら一息ついた


「―と、いうわけでございまして・・・」


「「『(大魔王・・・適当だなー・・・)』」」


「(〇よぷよ?)」


マジかよ・・・まぁ大魔王が来なかっただけマシか?
んーと考えてると男鹿の肩に古市が手を置き


「(ガンバ!!)」


という顔をしていた


 
 
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