WONDARFUL SCHOOL LIFE

□第3話…隣の人
1ページ/4ページ


席替えから1週間
あれから何にもないし、つまんないなぁ…
1学期の始まりってあんまり行事がない

そんなわけで、3年生の各クラスの学級委員で、学年レクリエーションをやろう!ということに

正直めんどくさい…
やることはいつもドッチボールだし、出来る人と、できない人で別れちゃうからなあ

「今年の最初の学年レクは、特別なものにしよう!!」

先生が変なこと言い出した!?

「クラスで一致団結するのもいいが、男子と女子が協力してやるものにしよう」

「じゃあ先生、今年は何やるんですか?」

よし!金井、いいぞ!!

「それは、お前らで決めるんだろう  さっきのはお題だ  それにそって考えて決めろ」

あ〜らら
みんなの嫌そうな顔
マンネリ化もいやだけど、こうやって最初っから決められんのもイラッとする原因だよね
何か案を持ってきてる人もいるかもしんないのに

それはそうと、何かあるかなぁ…

「じゃあ、男女二人ずつのグループを作ってですねぇ…」

頑張れ1組の学級委員!

「えーっと、問題を渡して、解けたら先生に見せて、ヒントをもらいながら学校にある宝物を見つけよう…みたいな?」

「うーん、グループを作るところまでは良かったが、さすがに学校中は無理だからなぁ」

そうだよね、さすがに1,2年生たちは授業中なんだし…

「なぁ、塚田、それなら3年の各教室と、体育館かグラウンドが貸してもらえれば十分じゃないか?」

「なんで?金井」

そういうと金井はみんなに聞こえないように説明し始めた
でも、周りはあんまりしゃべってない
先生がこっち見てきた
正直キモチ悪い(ひどっ

「だって、問題は最初、各教室で解くだろ?」

「うん」

「そしたら、ヒントを出す先生は違うクラスにいて、そのクラスでまたそのヒントになる問題をもらって解けば良い」

「要するに、各教室で問題が違うってこと?」

「そういうこと」

なんかそれ、楽しそう
あれ?でも

「なんで体育館かグラウンドが必要なの?」

「運動してもらう!バク転をやりなさいとか、縄跳びの2重跳びを連続5回しなさい、とかね」

「で、終わったら?」

「またヒントが貰える  最後は、誰か先生のとこに行きついて、早いグループから良い景品がもらえる」

「いい案だと思うけど、男子と女子がペアになる理由がなきゃ駄目だと思う」

「問題の中に、例えば、男女で手をつなげ!とか、男装、女装しろとかだと制服が必要じゃん、だから…」

「金井!!!」

ビク!?
いきなりおっきい声出さないでよ、先生

「それ、いいな!」

「は?」

金井が、間抜け顔になってる(笑
だって、みんなが静まり返ってる中、どんなに小さい声でしゃべったって無駄でしょ
先生の最初の気持ち悪い目配せ(ひどい)もそのまましゃべらせて、意見聞いてろって感じかな

「聞いて…たん…スか?」

「あぁ!全部な!」

「うわ!はずい///…つーか塚田、お前知ってたのか」

こらえ切れなくなってクスクスと笑ってしまう

「あはは、知ってたよっ、でも…ははっ、熱心に説明してくれてるから聞こうと思って」

まわりのみんな大爆笑
ま、いじられキャラの宿命でしょ

「だが、さっきのはとてもいい案だな  後は先生たちに任せろ」

「俺達はやんなくていいんですか」

「後の事をお前らがやると、お前らが楽しめなくなるぞ」

あ、そっか
問題とかわかってたら、対策打てちゃうもんね

「そろそろ時間だ!これにて学年委員会議を終わりにする」

教室に帰ってユキと真奈さんに報告しよ!
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ