WONDARFUL SCHOOL LIFE
□第3話…隣の人
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席替えから1週間
あれから何にもないし、つまんないなぁ…
1学期の始まりってあんまり行事がない
そんなわけで、3年生の各クラスの学級委員で、学年レクリエーションをやろう!ということに
正直めんどくさい…
やることはいつもドッチボールだし、出来る人と、できない人で別れちゃうからなあ
「今年の最初の学年レクは、特別なものにしよう!!」
先生が変なこと言い出した!?
「クラスで一致団結するのもいいが、男子と女子が協力してやるものにしよう」
「じゃあ先生、今年は何やるんですか?」
よし!金井、いいぞ!!
「それは、お前らで決めるんだろう さっきのはお題だ それにそって考えて決めろ」
あ〜らら
みんなの嫌そうな顔
マンネリ化もいやだけど、こうやって最初っから決められんのもイラッとする原因だよね
何か案を持ってきてる人もいるかもしんないのに
それはそうと、何かあるかなぁ…
「じゃあ、男女二人ずつのグループを作ってですねぇ…」
頑張れ1組の学級委員!
「えーっと、問題を渡して、解けたら先生に見せて、ヒントをもらいながら学校にある宝物を見つけよう…みたいな?」
「うーん、グループを作るところまでは良かったが、さすがに学校中は無理だからなぁ」
そうだよね、さすがに1,2年生たちは授業中なんだし…
「なぁ、塚田、それなら3年の各教室と、体育館かグラウンドが貸してもらえれば十分じゃないか?」
「なんで?金井」
そういうと金井はみんなに聞こえないように説明し始めた
でも、周りはあんまりしゃべってない
先生がこっち見てきた
正直キモチ悪い(ひどっ
「だって、問題は最初、各教室で解くだろ?」
「うん」
「そしたら、ヒントを出す先生は違うクラスにいて、そのクラスでまたそのヒントになる問題をもらって解けば良い」
「要するに、各教室で問題が違うってこと?」
「そういうこと」
なんかそれ、楽しそう
あれ?でも
「なんで体育館かグラウンドが必要なの?」
「運動してもらう!バク転をやりなさいとか、縄跳びの2重跳びを連続5回しなさい、とかね」
「で、終わったら?」
「またヒントが貰える 最後は、誰か先生のとこに行きついて、早いグループから良い景品がもらえる」
「いい案だと思うけど、男子と女子がペアになる理由がなきゃ駄目だと思う」
「問題の中に、例えば、男女で手をつなげ!とか、男装、女装しろとかだと制服が必要じゃん、だから…」
「金井!!!」
ビク!?
いきなりおっきい声出さないでよ、先生
「それ、いいな!」
「は?」
金井が、間抜け顔になってる(笑
だって、みんなが静まり返ってる中、どんなに小さい声でしゃべったって無駄でしょ
先生の最初の気持ち悪い目配せ(ひどい)もそのまましゃべらせて、意見聞いてろって感じかな
「聞いて…たん…スか?」
「あぁ!全部な!」
「うわ!はずい///…つーか塚田、お前知ってたのか」
こらえ切れなくなってクスクスと笑ってしまう
「あはは、知ってたよっ、でも…ははっ、熱心に説明してくれてるから聞こうと思って」
まわりのみんな大爆笑
ま、いじられキャラの宿命でしょ
「だが、さっきのはとてもいい案だな 後は先生たちに任せろ」
「俺達はやんなくていいんですか」
「後の事をお前らがやると、お前らが楽しめなくなるぞ」
あ、そっか
問題とかわかってたら、対策打てちゃうもんね
「そろそろ時間だ!これにて学年委員会議を終わりにする」
教室に帰ってユキと真奈さんに報告しよ!