【短編集】
□水遊び
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ジャバハバババッ
「ナルトねーちゃん参ったかぁあ〜」
「ぎぃゃぁーーー!!
つめてぇーってばよぉ」
ホースから勢いよく
出る水はナルトの背中へと
命中している
「ギブギブ!!
これじゃぁ風邪ひいちまう!!」
暑いからと言っても
浴びている水は地下から
汲み上げているため
凄く冷たいのだ
ナルトは後ろ向きのまま
背中を丸めて両手を上げ
降参のポーズをとる
頭からつま先まで
全身ずぶ濡れになってしまったナルトは
大騒ぎで子供達と水遊び中である
キュッキュッ
「ハイハイもうお仕舞ーい
水もただじゃないからねっ
分かったら解散」
「はーいイノねーちゃん♪
ナルトねぇーちゃんまた遊ぼうね♪」
水道の蛇口をひねり
イノが子供達を解散させた
「ナルトびしょ濡れねぇ〜」
「ひひ♪でも涼しいってばよ♪」
子供達と水遊びをしたため
びしょ濡れのナルトだが
当初の目的は新しい鉢植えを
購入する事だった。
「はいこれ
落として割るんじゃないわよ?」
「りょーかいだってば♪」
真新し可愛いオレンジ色の
陶器で出来た鉢植えを
大事そうに抱えて
イノに別れの挨拶をすると
スキップしながら歩きだす
(速く家に帰って
入れ換えしようってばね♪)