【短編集】

□夏祭り
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8月31日
朝の火影室



部屋に入った4人に
綱手は言葉をかける


「あぁ〜
今日お前等に来てもらったのは
他でもない…任務以来だ。」


「はぁ―――!?
ばーちゃん今日は何の日か知ってっか!?」


任務だと聞き
納得いかねーとナルトは
非難ゴーゴーである。


「俺ってば
今日の日を楽しみに
貯金してたんだぜ!!

何で任務しなきゃなんねーんだってばよ!?」


怒るナルトの気持ちは分かる
ナルトに関わらず
この里の人々は
今日の日をとても楽しみにしてるからだ。


「仕方ないだろう!!
トントンが行方不明なんだから…」



詳しい任務の内容はこうだ



綱手が可愛がるトントンが
早朝シズネと”死の森”へ
定期管理のついでに
散歩に出かけ迷子になり
探し出せとの事。


「…迷子にした
シズネのねーちゃんが
悪いんだからねーちゃんが探し出せよ!!」


綱手の後ろで俯いたままのシズネ


「シズネは駄目だ!
今日は1年に1度
木の葉で開催される
5大国最大の夏祭り…

近隣諸国の客も来る
それに今年は風影も訪れているのだぞ
お前も知ってるだろう
私とシズネは接待があるんだよ!」


ナルトは俺だって
我愛羅に会いたいと
ブツクサ言っている。


「ナルト…
ここは諦めてさ
トントンを早く見つけ出して
夏祭りに行くのがいいんじゃないか?」


ヤマトの上手いパスで
綱手への威嚇が途切れる


「仕方ねーなぁー
それじゃぁとっととトントン見つけだして
夏祭りに参加するってばよ!!!」


そう言うやいなや
火影室を凄い勢いで出て行く


「それでは行って参ります。」


「頼んだ…」


綱手は去っていく
彼等の背中を見つめ
心の中で謝罪する。


(すまない…ナルト…)
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