【金紅の廻間】

□G【金紅の廻間・真実】
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「何やってんだい!!!!」

急にキスをされたナルトは
耳朶まで真っ赤だ

逆に綱手はコメカミに
青筋をたて
真剣な話をしてるのに
イチャつくなと叱咤する

「はぁ〜まだ分からねーんすか?
人間の”孤独”を埋めるのは
同じ人間から与えられる”愛情”

俺はナルトに
昔から持っていた”愛情”を
恋人として純粋に注いだんすよ」

綱手は少しずつ
シカマルの言っている事に
頭が理解し始めていた

「ようするに...
ナルトはお前から愛され
”孤独”を跳ね除け
狐火さえも消し去ったと言う事か?」

「そうなりますね..
現にナルトは消えなかったんすから」

そうか、、と
安堵する綱手
すると話を聞いていたナルト本人が
小さな声を漏らす

「...そうじゃないってば」

隣にいたシカマルには
その小さな声が聞こえた

「ナルト?
何がそうじゃないんだ?」

ナルトは躊躇いながら
少しずつ話だした

「...俺
夢の中で会ったんだ狐火に...

アイツは狐火は
とても悲しそうな顔をして
俺に言ったんだ

”もう孤独を抱えるな”って
”周りをもっと見ろ”って
”お前を愛していた・・”って

最初は意味が分からなくて
夢が覚めたら涙が止まらなくて...

でも泣いてる俺の隣には
シカマルがいて涙が止まったんだ。

不思議と苦しかった胸が
苦しくなくなって暖かくてさ...」

ナルトの言葉に
シカマルは、はっとする

『お前はよく俺を
見つめているが
見ているのは俺じゃなく
ナルトだろう...』

話した時の狐火の横顔が
苦しく辛そうに見え

シカマルは体調がすぐれないのかと
声をかけた時を思い出す
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