【金紅の廻間】

□C【金紅の廻間・視線.闘い.衝撃 】
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「…なっななな
何するんだってばよっカ
カシ先生ぇえ!!?」

ナルトは顔を真っ赤にし
カカシに怒鳴っている

「やぁ〜
ごめんごめんナルト♪
でもほっぺただし許してよ♪
…それとも口の方が良かったか?」

「ッッ!!
ふーざーけーんなー!!
俺ってばファーストキスも
まだなんだぞ!!」

(サスケとのキスは
事故の為カウントしない)

カカシに突き刺さる
無数の視線

(お〜凄い殺気♪
こりゃ楽しめそうだな〜)

「おいカカシ先生ってば
聞いてんのかっーーー!!」

ナルトは今にも
カカシに飛び掛かる勢いだ

(あ〜可愛いなナルトは♪
力を付けても中身はまんまナルトなのね)

マスクの下でカカシの唇が笑うと
片手で口元の布をおろし
地団駄を踏んでいるナルトに
瞬身で近付く

ナルトは初めて見る
カカシの顔に驚くと共に
目の前の顔に見惚れてしまい
固まっていた

カカシは固まったままの
可愛い教え子の腰を引き寄せ
可愛い唇に自分の唇を
重ね合わせようとした

その時…

=影真似の術=
=乱獅子髪の術=

黒い影と
白い頭髪が
カカシのその動きを止めた。

茂みから自来也と
鹿の面をつけた暗部が
カカシへ術をかけている。

カカシは溜め息を吐きながら
「自来也様はちょっと
大人気ないですね〜

そして、影襾(エイカ)は
出てきちゃまずいでしょ…」

ナルトは何が起こったのか
分からないといった顔をしている

茂みから綱手が姿を現すと

「…この馬鹿男どもが!!!!

自来也…お前はナルトに
過保護過ぎる!!
くの一ならばいつかは
ナルトも色の任務に就くのだぞ!!

口付け一つで何を
慌てておるのだ!!

そして影襾よ…
お前…自分の事をナルトに言ってあるのかい?」

影襾と言われた男を
ナルトは知らない

何故暗部である彼がここに居るのか
カカシに術をかけているのか
何も分からないといった顔の
ナルトを見て綱手は盛大の
溜め息を吐く

「影襾よ、お前…
ナルトには言ってないんだね

まぁ遅かれ早かれ
ナルトにはばれる!!
影襾よ、自分の口から伝えな。」

ナルトは何が何やらと
いった感じだ

綱手は茂みを見つめ
「見物もいいが任務はどうした?
もう仕舞いだ!!解散!!」

そう叫ぶと

「「「御意」」」

茂みの中から無数の声と共に
視線達は消え去った。

第二演習場には
ナルトと影襾と呼ばれる
男だけが残った。

「おい、」

「…」

「おい、ってば!!」

「…」

「…影襾だっけ?」

「…ぁあそうだ。」

「やっと喋ったな♪」

ニシシッ♪と笑うナルト

「…お前暗部だろ?
何であそこに居たんだってばよ?」

「…」

あまり会話が進まない事に
イライラしてきたナルト

「あ・の・さ!!
俺に何か話があるんだろ?
綱手のばーちゃんが伝えるとか
何とか言ってたし、

でも
お前に話す気ないなら
無理に聞くつもりもないし
何か昨日から色々あって
俺は疲れてるから帰るわ!!

じゃあなっ」

「まっ待てナルト!!」

ナルトと呼ばれ腕を捕まれる
そして自分を呼ぶ声に聞き覚えがあった。

捕まれた腕を見ると
影襾と言う男の反対の手には
鹿の仮面が…
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